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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十九話:それでも僕はやってない
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「そこまでよドルマゲス! 兄様の(かたき)をとらせてもらうわ!」
威勢良く声を上げたのはゼシカ。
誰よりも前に出て、両手に炎を灯し構える。

「………(ニヤッ)」(フッ)
しかしアッシ等の存在を見たドルマゲスはこちらを見てニヤッと笑い姿を消したでげす。
逃げたでがすか?

「オディロ院長への狼藉……そこまでにしていただこう!」
警戒を解かぬまま周囲を見渡してると、デコの広いマルチェロの奴が騎士団等と共に現れ、アッシ等に剣先を向けてくるでがす!

「ふわぁ〜……何の騒ぎじゃなマルチェロ?」
兄貴が言い訳しようと口を開いた時、ベッドに横たわっていた院長が上半身を起こし状況を訪うてきた……ま、まだ生きてたでげすな!?

「はっ……何やら邪悪な気配が漂っておりましたので、慌ててこの場に参上しましたら、誰も居ないはずの院長の部屋に、この者達が臨戦態勢で存在しておりました。多分、院長の命を狙う者共でしょう」

「ほぅ……確かに見慣れぬ者達が臨戦態勢で佇んで居るが……ワシの感じる所、彼等は悪しき存在ではない。事情は聞くべきであろうが、手荒なことはするで無いぞ」
「はっ! その点は心得ております。 ……では事情を聞きたいので、一緒に来て戴こうか(ニヤッ)」

「ドルマゲスの気配が消えたな。ふぅ……取り敢えずの危機は去った様だしデコの面子も立ててやろう」
一早く剣を納刀したウルフの旦那が、デコ野郎の指示に従う意思を示したでがす。
ラングストンの旦那とリュリュ姐さんもそれに従い武器を納めると、兄貴やゼシカも臨戦態勢を解きデコ野郎の後に付いていくでげす。

勿論アッシも兄貴の行動に追随するでがすよ。






「さて……貴様等の弁明を聞こうか?」
デコ野郎に付いていき地下の一室に(いざな)われ入室した途端、野郎の態度が一変。
先程院長に言われたことは何処へか吹き飛ばし、アッシ等を罪人扱いでがす。

「お前……薄いのは頭の外側だけじゃ無く、中身も乏しいのか? 先刻(さっき)オディロ院長が俺等は怪しくないって言ってただろ。もう忘れたの?」
流石は我がパーティーの裏リーダー。どんなときでも相手を苛立たせる事が出来るでげす。

「だ、黙れ! オディロ院長は甘いのだ! 貴様等は始めて会った時から怪しかった……そして再会の時も怪しさが満載だ。何を以て貴様等が無害か解りかねる」
「それはお前の理解力が足りない所為だろ?」

何でこうスラスラと他人(ひと)をディスれるんでがすかね?
まるで初めから台詞を用意してたみたいでげす。
もうこの場はウルフの旦那に任せようって雰囲気でげすよ。

「く、口の減らない奴め……」
(コンコン)「失礼します」
口撃(こうげき)ではウルフの旦那に分があり
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