第61話
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いですね。」
「”至宝”の力を得ないと満足に動けないみたいだけど………ああやって、霊力を溜め込む事で同等の力を発揮できるみたいね。」
オリビエの言葉に頷いたリィンの話に続くようにアリサは説明を続けた。
「―――旧Z組並びに特務部隊、協力者と共に”星見の塔”の探索を開始する。目標は屋上の”神機”――――霊力補給を阻止するのが第一の目的だ。各自、全力を尽くしてくれ……!」
「了解だ……!」
「「「「「ええ……!」」」」」
「「「「はい……!」」」」
「かしこまりましたわ……!」
「承知……!」
「フッ、それではいくとしようか……!」
そしてリィン達は星見の塔へと入っていたが、その様子を仮面の男が遠くから見守っていた。
「さて……連中が失敗したら出番というわけか。折角の”リハビリ”の機会、逃したくはないが………――――トールズ士官学院”Z組”とメンフィル帝国軍”特務部隊”とやら……せいぜいお手並みを拝見させてもらおうか……?」
意味深な事を口にした仮面の男はその場から姿を消した。
その後、リィン達は協力しながら時折襲いかかってくる魔獣や魔導兵達を撃退しながら屋上に到着した。
〜屋上〜
「いたか……!」
「”道化師”……1年半前の動乱に続いて、今回の騒動でもクロスベルに姿を現したのか………」
「そしてもう片方の執行者―――いえ、亡霊が”劫炎”とやらね。なるほどね……感じられる力からしてあのノイアスとも同等―――いえ、それ以上ね。」
カンパネルラ達と神機を見つけたマキアスは声を上げ、アリオスとエルファティシアはそれぞれ目を細めてカンパネルラ達を睨んでいた。
「クク、もうちょっと待たされると思ったが。」
「どうやら”裏技”と使ってここを掴んだみたいだね?」
「ああ―――幾つもの想いが俺達をここまで導いてくれた。」
「彼らとは何の関わりもなかった私達が出しゃばるのも心苦しいけど……」
「それでも、これ以上あなた方に好き勝手させる訳にはいきません。」
カンパネルラの問いかけに対してリィンとアリサ、エマはそれぞれ決意の表情で答えた。
「フッ、4年前の”ゴスペル”と同じく阻止させてもらおうか?」
「そしてようやく”真の自由”を手に入れたクロスベルを再び騒乱の渦に巻き込もうとするその”業”………お前達の身を持って、償ってもらうぞ。」
「ま、ヴァイスや私達がいるクロスベルに手を出したことが”運の尽き”である事をヴァイス達とロイド達の代わりにたっぷりと思い知らせてあげるわ。」
「あん?なんだアンタ達――――」
「4年前……その格好って。しかもそちらのお二人さんは。」
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