第61話
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だから、前衛の僕達がリーゼアリアさんを含めた後衛のメンバーにまで敵の攻撃が行かないように今まで通り敵の注意を惹きつければいいだけだしな。」
「教官達の所に少しでも早く辿り着く為にも戦力は一人でも多い事は問題ないかと。」
「ハッ、シュバルツァー達の驚いた顔も見てみたいしな。」
リーゼアリアの決意を見たユウナは仲間達に確認し、仲間達はそれぞれ賛成の様子で答えた。
「皆さん……ありがとうございます……!」
「ふふっ、これから導力バイクで目的地まで向かいますのでリーゼアリア先輩は私のバイクのサイドカーに乗ってください。」
「ええ……!お願いするわね、ミュゼ……!」
そしてリーゼアリアを加えたユウナ達は”星見の塔”へと向かった。
「ふふっ、ご武運をお祈りしていますわ、先輩。――――さてと。”ここからが、私にとっての正念場ですわね。”」
ユウナ達の様子をリーゼアリアが隠れていた物陰とは別の場所で隠れて見守っていたミュゼは微笑んだ後真剣な表情を浮かべてクロスベルを見つめた後、物陰に隠していた導力バイクでクロスベルへと向かい始めた。
〜星見の塔〜
一方その頃、リィン達は森の中に不意にそびえ立つ古めかしい建物―――星見の塔の前に到着した。
「ここが”星見の塔”………」
「暗黒時代の建物らしいですがこの気配は……」
塔の前に到着したアリサは呆けた様子で塔を見つめ、何かに気づいたセシリアは真剣な表情を浮かべ
「な、なんだ……?背中がチリチリするような……」
「………霊感の無い人間がそこまで感じるレベルとはね。」
「それ程までにこの”星見の塔”から凄まじい魔力の中心地になっている証拠ね。」
「……間違いありません。霊脈を通じて、クロスベル中の霊力が吸い上げられています。」
ある事に気づいたマキアスの言葉を聞いたセリーヌは目を細め、エルファティシアとエマは真剣な表情で答えた。
「ああ、僕も感じるよ。……蒼色の……いや、緋も混じっているかな?」
「殿下……おわかりになるんですか?」
「はあ、そう言えばアンタの妹も魔力は大したモンでさっきも上級レベルの魔術を使いこなしていたけど……やっぱり古のアルノールの血ってやつ?」
オリビエまでエマ達のように霊感がある事にエマは驚き、セリーヌは溜息を吐いた後興味ありげな様子でオリビエに訊ねた。
「フッ、そうらしい。自覚はあんまり無いけどね。」
「わたくしも1年半前までは自覚していませんでしたが……リィンさんと結婚してからは、自覚するようになりましたわ。」
「へ………どうして、リィンと結婚してからは自覚するようになったのでしょうか?」
「………………」
オリ
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