格の差
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サーキース……!?」
「手前ェ!?」
サーキースの愛人、リリーの悲鳴を皮切りに、周囲の取り巻き達がアキトへと牙をむく。
銃を発砲し、刀を振り下ろし、拳を叩き付ける。
多勢に無勢、数の暴力がアキトへと迫る。
だが、響いたのはアキトの悲鳴ではなく、べラミー海賊団の悲鳴であった。
数秒後、アキトの周囲には凄惨たる光景が広がる。
ある者はその身に自身が放った無数の銃弾が被弾し、崩れ落ちる。
ある者は腕が有り得ない方向にへし折れ、悲鳴を上げている。
刀身が砕け、へし折れ、顔面が凹み、眼鏡が粉砕され、陥没する。
血が吹き荒れ、辺りが血の海へと化し、誰もが悲鳴を上げていた。
「あ、ああ……!?」
「腕が、俺の腕がァ……!?」
「痛ェ、痛ェよ……!」
終始、アキトはその場から一歩も動くことなく静観し、冷めた目でべラミー一味を見下ろしている。
驚くことにアキトは全くの無傷、怪我一つ負っていなかった。
「……!?」
途端、血反吐を吐くサーキースの身体が不可視の力で引き寄せられる。
身体の自由が効かず、何が起きているのか理解出来ない。
前方では掌を此方に向け、アキトがただ冷徹な瞳で見据えている。
その瞳にサーキースの姿など映っていない。
その紅き瞳に映っているのは純粋な怒りだけだ。
「あ、あああ……!?」
遂にサーキースが悲鳴を上げる。
圧倒的な実力を持つアキトの怖ろしさに決定的な挫折を味わい、完全に戦意を喪失する。
クリケットさんの痛み
アキトは引き寄せたサーキースに掌底を叩き込む。
腹部の骨が軋み、へし折れ、吐血し、サーキースは再び後方に吹き飛んでいく。
五臓六腑に染み渡る痛みだ。
続けて、アキトの姿が消失し、地面が陥没する。
無様に吹き飛び、地面と平行して跳ぶサーキースの背後へとアキトは回り込み、両手を地に付け、上空へと蹴り飛ばす。
背骨が軋み、サーキースは吐血し、無様に吹き飛んでいく。
マシラの恨み
ククリ刀がサーキースの手から離れ、落ちていく。
態勢を立て直したアキトは即座に上空へと跳躍し、宙に足場を作ることでサーキースを歓迎した。
ようこそ、此方のステージへ
ショウジョウの恨み
最後に、ショウジョウの恨みを乗せた肘打ちを叩き付け、途轍もない速度で地面へと叩き落とす。
クレーターが生じ、サーキースは地に深く沈没した。
既にサーキースに意識は無く、無様な顔を晒している。
残るは女性二人、金髪とピンク色の髪の女性だけだ。
既に彼女達、リリー、ミュレ以外にベラミ
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