デスダッシュから始まる異世界冒険譚
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
か。あとで調整しとかないとな。
「よし、問題ないな。ほれ銀貨一枚だ、今度はなくすなよ」
ポケットに手を突っ込んで銀貨を手渡し、代わりに紙をもらう。それと同時に注意事項を告げられる。メモに要点だけ書き込んでおく。
「何か困ったことがあれば詰め所の横にある何でも屋を尋ねな。金さえ払えば無碍にはされないだろうからな」
「ああ、ありがとうございます」
詰め所を出てようやく街に入れた。広域マップ探査からの情報を見る限り、そこそこ栄えてるんだと思う。亜人は人口の5%ほどだから見かけるようなことはない。まあ、ほとんどが奴隷なのが少し気になるところだが、人の奴隷もそこそこ居るから気にしない方向でいよう。
さてと、そこそこの物資は手に入ってるけど靴なんかの足回りの装備と着替えが欲しいな。武器はゴロゴロと手に入ったから問題はないが、着替えや防具はサイズが合う物が少なく、カビ臭い物が多かった。比較的まともな物を着ているのだが、もう少しまともな物が欲しい。
「そこの君!!宿屋の更新がまだならウチにおいでよ!!安く、は出来ないけどサービスするからさ!!」
いきなり客引きの少女に腕を取られて引っ張られるが右腕が気持ちいいのでそのまま流れに身を任せる。腕を取る少女を見てみればクラスに1人はいるであろう、スポーツ少女系の娘で結構かわいい。チップなら払うから夜のサービスを頼めないかなぁ。
「お母さ〜ん、お客さんだよ!!」
店の奥からふくよかな女将さんが姿を現す。
「新しいお客さんなんて星降り以来だよ。って、荷物もなしで、本当にお客さんなのかい?」
「荷物はその星降りで馬に逃げられてね。ある程度は埋めて保管してあるんだ。お金はあるから心配しなくていいよ」
「そうかい?ウチは素泊まりで大銅貨1枚、大部屋の雑魚寝で銅貨2枚。食事はここで食べてくれるなら一品おまけを付けてあげるよ」
「とりあえず10日分で」
「なら銀貨2枚だね」
ポケットから銀貨を取り出してカウンターに置く。
「あいよ。マーサ、宿帳を書いてもらいな」
そう言うと女将さんが再び奥へと引っ込む。たぶん、厨房なんだろう。
「は〜い、お客さん代筆するんでお名前をお願いします」
「リィン」
「リィンさんね。ご職業と年齢をお願いします」
職業か。今は無職だよなぁ。適当なカバーストーリーはTRPGから引っ張ってこればいいか。年齢はステータスに乗ってたな
「冒険家、年齢は16」
「冒険家?」
「金持ちの道楽に付き合ってるのさ。あっちこっち旅して、そこでの風土や習慣、食べ物なんかを纏めてそれを報告する。遺跡なんかも調査対象だから結構大変なんだけど、これが金になるんだよ。ついでにオレの専門も調査できるから
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ