暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第八幕その三

[8]前話 [2]次話
「薔薇が咲いているんだ」
「あっ、じゃあね」
「先生観てきたら?」
「雨の中で咲いている薔薇をね」
「そうしてきたら?」
「いや、よかったらね」
 ここでこう言った先生でした。
「皆もどうかな」
「僕達も?」
「僕達もなの」
「一緒にどうかって」
「そう言うの」
「うん、どうかな」
 先生は皆にまた言いました。
「一緒にね」
「僕達は別にね」
 ホワイティが最初に先生に言いました。
「構わないけれど」
「雨衣着ればいいしね」
 チーチーも言います。
「足とか他にも濡れた部分は先生が優しく拭いてくれるから」
「だから雨の中に出てもいいけれど」
 ジップが続きました。
「僕達はね」
「けれどだよ」
「先生が雨衣を着せてくれて拭いてくれるから」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「有り難いけれど」
「それで大変だよね」
「先生の苦労を考えたら」
 老馬も心配して言います。
「ちょっとね」
「うん、僕達はここにいるから」
 ガブガブも先生を気遣っています。
「先生だけで観ていったら?」
「それでいいんじゃないかしら」
 ポリネシアもこう言います。
「先生だけでね」
「僕達はここにいるよ」
 トートーはガブガブと同じことを言いました。
「先生だけ行ったらいいよ」
「そうそう、楽しんできて」
「先生でね」
 チープサイドの家族も先生に言います。
「雨の中で咲く薔薇ね」
「それをね」
「私達はここでお昼寝でもするわ」
 最後に言ったのはダブダブでした。
「それはそれで楽しいし」
「とはいってもね」
 先生は先生だけでどうと言う皆にさらにお話しました。
「実はこの校舎から別の校舎に行く渡り廊下からね」
「ああ、あそこね」
「あそこからなの」
「観られるの」
「そうだったんだ」
「うん、あそこのすぐ近くに薔薇園があるね」
 まさにそこにというのです。
「そしてあそこから向こう側に洋館も見えるし」
「そういえばそうだね」
「あそこにも薔薇園あったし」
「洋館も観られるから」
「それじゃあ」
「皆で観に行こう」
 是非にと言うのでした。
「お昼休みにでもね」
「そうだね」
「それじゃあね」
「あそこから観られるなら」
「そうしましょう」
「是非ね」
 皆もそれならと頷きました、そしてです。
 皆は実際に先生と一緒にお昼御飯の後で渡り廊下の方に向かいました、その途中先生は皆にこんなことを言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ