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ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第八幕その二
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「何か食事の場面が」
「ああ、食堂でのだね」
「メニューが酷いと」
「そうした意見が出ているね」
「はい、日本では」
 どうしてもというのです。
「他の国でもですが」
「よく言われているみたいだね」
「何か我が国はどうしても」
「食文化ではね」
「よく言われないですね」
「映画に出ているものでも言われる位だからね」
 少し苦笑いになって言う先生でした。
「実際に日本に来て思ったよ」
「我が国のお料理は」
「メニューも味もね」
「どうにもですね」
「何しろ烏賊を食べることさえ知らなかったからね」
「烏賊はもう日本だと」
「普通ですね」
「そう、普通だよ」
 ごく普通に食べられるというのです。
「お好み焼きでも天婦羅でもお刺身でも何でもだね」
「普通に食べますね」
「そこからして違うからね」
「蛸も食べないですしね」
「そうそう、イギリスではね」
「そうした風ですから」
「お魚も鱈とか鮭をムニエルかフライにするだけだからね」
「こういうのもないですから」
 メザシを見て言うトミーでした。
「そう考えると」
「ハリー=ポッターの映画でも」
「出て来るお料理が質素というのも」
 かなり控えめに言うトミーでした。
「仕方ないですか」
「そうだね、何か映画の食べものもよりも」
「今僕達が食べている日本の朝御飯の方が」
「いいかもね」
 こうしたお話をしながらです、先生達は納豆御飯を食べてそうしてでした、そのうえでなのでした。
 先生は大学に行きました、そうして。
 一緒に来ている動物の皆の雨衣を取ってあげて足も拭いてあげてです、こう言いました。
「君達は今日はね」
「うん、ここでね」
「雨が降ってから」
「お部屋に中にいてだね」
「過ごしてね、そしてね」
 そのうえでというのです。
「食事の時はね」
「うん、その時はね」
「研究室から出るけれど」
「その時以外は」
「こうしてね」
 まさにというのです。
「是非ね」
「うん、わかったよ」
「その時以外はね」
「ここにいるから」
「おトイレは研究室がある校舎でするから」
「先生は安心して講義にも出てね」
 動物の皆もこう言います、そしてでした。
 先生達は今は一緒にいます、ですが。
 講義の時間になると一旦研究室を出て講義をしてです、また研究室に戻ってきたのですがここでなのでした。
 先生は皆にです、こんなことを言いました。
「いいものを見てきたよ」
「いいもの?」
「いいものっていうと」
「薔薇だよ」
 それがあるというのです。
「雨の中で咲いていたけれど」
「ああ、昨日言ってたね」
「そのお話してたね」
「それで今雨が降ってるから」
「それで」
「うん、雨が降ってるその中で
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