手配書
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ウジョウ!」
「マシラ!」
即座にルフィ達は彼らを救助し、チョッパーが治療を開始する。
一体"サウスバード"を捕まえるべく深夜の森に繰り出していた数時間の間に、クリケットさん達の身に何が起きたのか。
「皆!」
ナミの声が響く。
ナミは息を荒げ、驚きを隠せない様子で衝撃の事実を述べる。
「クリケットさん達の金塊が無くなっている……」
心身共に削り、見つけ出した金塊の消失
クリケットさん達の努力の結晶である金塊が何者かに略奪されていた。
「すまねぇ、俺達がこの場にいながら、お前達の船を守れなくて……」
「それよりも何が起きたのかを話してくれよ、ひし形のおっさん!」
「いや、いいんだ。それよりもお前達、よくサウスバードを捕まえることが出来たな……」
「何、他人事の様に話してんだよ!?10年もの間、身体がイカレるまで海に潜って、やっと見つけた金塊なんだろ!?」
「これは俺達の問題だ。それに、心配するな。お前達の出航には猿山連合軍の力を用いれば十分に間に合う……」
ゾロが指差すは海賊旗のシンボル
血が滴る様に、存在を知ら占める様に刻み込まれていた。
「ベラミーのマーク……!」
「ルフィ、俺も行こうか?」
「いや、俺一人で十分だ」
「何言っているの、ルフィ!?出発まで残り3時間も無いのよ!」
「待て、小僧!手前ェ、余計なマネすんじゃねェぞ!これは俺達の不甲斐無さが生み出した問題だ!」
苦し気にクリケットさんがルフィへと声を荒げる。
息も切れ切れの状態で止めようとするも、その叫びはゾロに止められる。
「アキトさん……」
ビビは縋る様にアキトの声を掛け、思わず声を失う。
アキトの余りにも普段とはかけ離れた様子に
普段の穏やかで優し気な様子は消え失せ、冷徹な光がその紅き瞳に宿る。
感情の高ぶりの影響か、アキトの身体からは微風が吹き荒れている。
辺りに散乱する瓦礫が浮き上がり、崩壊し、地面に亀裂が走っていく。
静かに、ただ静かに煮えたぎる様な怒りがアキトの中で沸き上がっていた。
ナミはこの状態のアキトを幾度か見たことがある。
この状態のアキトはヤバイ、ヤバ過ぎる。
敵が五体満足の状態で生還出来るかも怪しくなってきた。
「─」
全く人をイラつかせるのが上手い奴らだ
クリケットさん達が受けた痛みを知るがいい。
一匹たりとて逃がすものか。
地の果てまで追い掛け、必ず後悔させてやる。
「ロビン、海岸に沿って走れば昼間の町に着くかな?」
「ええ、着くわよ」
金塊を奪還すべく、ルフィが動き出す。
「朝までには戻る」
この場からモックタウンへと向
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