手配書
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る。
「しまったァ──!!」
しかし、ナミの羞恥の声はクリケットさんの叫びにかき消され、アキトの耳に届くことはなかった。
クリケットさん曰く、明日の"突き上げる海流"が発生する海域に向かうべく、とある鳥が必要であるらしい。
その名を"サウスバード"
南の森に生息する鳥だ。
偉大なる航路の出鱈目な気候に対抗し、南へと向かうべく"サウスバード"が必要なのだ。
明朝まであと残り僅か、ルフィ達に残された時間は少ない。
ルフィ達は急遽、"空島"を目指すべく夜の南の森へと足を踏み入れることになった。
▽▲▽▲
深夜の森にナミの悲鳴が響く。
ルフィ達は今、件の"サウスバード"の悪質な歓迎を受け、森の中を必死に逃げ回っていた。
「いやァアア!ゴキブリ──!!」
反射、反射
「いやァアア!巨大ナメクジ──!アキトさん!」
「何どさくさに紛れてアキトに抱き付いているのよ、ビビ!それなら私はより強く抱き付くわ!」
いや、その理屈はおかしい
「今度はてんとう虫の大群!?」
「でけェし、痛ェ!」
ウソップの悲鳴
「そっちはさっきも通ったわ、剣士さん」
「俺に指図すんな」
相変わらず道に迷うゾロ
「蜂の大群だ、逃げろ、チョッパー!」
「うわあああ──!」
ルフィとチョッパーは蜂から逃げ惑う。
「蛾もムカデもいやァアア──!」
前方が見えず、足を止めざるを得ないアキト
「姿さえ見えれば」
その後、慢心し、姿を現した"サウスバード"はロビンの能力でいとも簡単に捕獲された。
アキトも姿を現した"サウスバード"を引き寄せ、顔面を掴んでいた。
"サウスバード"を無事、捕まえたルフィ達は意気揚々とクリケットさん達のもとへと帰還する。
しかし、周囲は酷い有り様であった。
地は抉れ、幻想溢れる家が倒壊している。
至る所に血しぶきがの跡が見受けられる。
クリケットさん達は血だらけの状態で地に伏していた。
此方も酷い有り様で、直ぐに治療を施さなければ死に直結する大怪我を負っている。
メリー号は真っ二つの状態で壊れ、船首は海に沈みかけていた。
鋭利な刃物で斬られ、大出血を引き起こした状態でマシラは倒れ込み、ピクリともその巨体を動かさない。
ショウジョウは気を失った瀕死の状態で、海へと吹き飛ばされていた。
仮にも2000万越えの彼らを此処まで一方的にいたぶり、傷み付けるとは一体何者なのか。
「おい、ひし形のおっさん!」
「ショ
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