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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
空島編
無法地帯"ジャヤ"
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ったが

 サンジの傍で騒ぐウソップとチョッパーには電伝虫を与えておく。
 有事の際にはアキトが即座に駆け付ける腹積もりだ。

「俺達が襲われたら絶対、駆け付けてくれよ!振りじゃないからな、絶対だからな!」
「俺達がピンチに陥った際には3秒で駆け付けてくれよ!」

 苦笑しながらアキトは頷く。
 こうしてアキト含めたビビ達は無法者の町である"ジャヤ"へと繰り出していった。





「どお?」
「似合っているぜ、ビビちゃん!」

「これは?」
「エレメントだぜ、ビビちゃん!」

「それじゃあ、これは?」
「エレガント!」

「じゃあ、これはどうかしら?」
「エキセントリック!」

「これはどうかしら?」
「エロエ……、いや、エレクトリカルだぜ、ビビちゃん!」

 サンジのべた褒め
 今、アキト達はビビの服を見繕うべくビビのファッションショーを見ていた。

 時折、感想を求めてくるビビにアキトは気さくに返事する。
 どの服も美少女であるビビには似合っていた。

「貴方、私に悪意を向けないのね?」
「……?」

 隣で佇むロビンが突如、アキトへと問い掛ける。
 アキトとロビンは現在、ビビ達から少し離れた場所に立っている。

「船長さんとあのコックさん以外は誰もが私に少なからず悪意を向けていることは肌で感じているわ。あの剣士さんは特に私を警戒しているわね」

 突然のニコ・ロビンの独白
 アキトはビビ達を静観し、黙って彼女の独白に耳を傾ける。

「確かに、あんたはアラバスタ王国を無茶苦茶にしたクロコダイルの右腕だった存在だ」
「……」

「ビビの父親であるコブラ王を拘束し、革命軍の混乱を助長したことも知っている」

 コブラ王とペルさん達から彼女のことは聞き及んでいる。

「だが、毒で死の瀬戸際の状態であったルフィを救ってくれたんだろ?」

 本当に彼女が真正の悪ならルフィを救いはしなかっただろう。
 古代兵器の存在が記された歴史の本文(ポーネグリフ)の秘密もクロコダイルには口外しなかったことも聞き及んでいる。

「少なくともあんたが悪い奴ではないことは分かっている」

 ビビも恐らく少しずつ彼女という人間を理解しようとしているのだろう。
 思い返せば彼女の行動は最初から矛盾していた。

 敵であるルフィ達に記録指針(ログポース)を与え、抹殺したはずのイガラムさんが生きていたこと、その全てが矛盾している。

「それに、例えビビやアラバスタ王国があんたを憎んでいるからと言って、俺があんたに悪意を向けるのは間違っているんじゃないか?」

 人が生きている限り、本人の思い知らぬ所で他人を傷付けている。
 人が存在し続ける限り、同時
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