さらば王女ビビ、また会う日まで
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る娘には悔いのない人生を歩んで欲しい。
一人の父親としてのコブラは切実にビビの幸せを望む。
「もし、ビビが彼らの仲間になるのならそれもビビの人生だ」
無論、止めはしない。
「それにあらゆる場合を想定し、アキト君には話を通してある」
「アキトさんに?」
自身のあずかり知らぬ所で事が進んでいることにビビは驚きを露わにする。
「うむ、有事の際には白電伝虫を彼に渡してあるから、もしもの時は気軽に連絡すると良い」
「パパ……」
白電伝虫、盗聴電伝虫の電波を飛ばすことが可能な電伝虫だ。
「早急にアラバスタ王国に帰還する必要が生じた折には、アキト君に送ってもらうということで彼に了承を貰っている」
本人曰く、偉大なる航路を数時間で逆走可能とのこと
これならば有事の際にはビビはアラバスタ王国に帰還することが出来るだろう。
立志式では録音したビビの音声を流し、ビビ本人はルフィ達が出航する前にアキトに送ってもらう。
因みに立志式では王女が立志式の時点ではアラバスタ王国の国内にいることを強く思わせるために、女装したイガラムに国民の前で踊ってもらう。
王女ビビは顕在だと、強く印象付けるためだ。
ビビは別の場所でスピーチを行っているのだと
その後、アラバスタ王国では王女ビビは国外へと勉学に励むべく旅立った噂を、それとなしに流すことで混乱を防ぐ。
勿論、コブラ達がそれとなしに裏で手を回すことも忘れない。
これが計画の全容である。
無論、アキトはこのことをルフィ達には伝えるつもりはない。
"敵を騙すにはまず味方から"、要らぬ想定外のトラブルを防ぐべく、万全を期しておく。
また、仮に政府に麦わら海賊団とアラバスタ王国王女ビビとの関係が露見した場合は、責任を負う約束を交わしてもいる。
ビビがこのことを知ることは現状では有り得ないが、これが今回の事体の全容だ。
「皆さん、これからもよろしくお願いします!」
ビビは笑顔一杯にルフィ達へと頭を下げる。
「お前ら、宴だ───!!」
ルフィの言葉を皮切りにメリー号のデッキ上は新たな仲間ビビを祝うべき、宴を始めた。
サンジは余りの喜びに過呼吸を引き起こすレベルで喜び、ナミはビビへと抱きついている。
ビビも心からの笑顔を浮かべ、ナミの抱擁を受ける。
アキトも静かに笑っていた。
新たな仲間ビビを加えたメリー号は次なる冒険へと向け、舵を切る。
ルフィ達の冒険はまだ終わらない。
To be continued...
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