さらば王女ビビ、また会う日まで
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。
いやぁ、まあ。別に何も?
ゾロ同様、アキトはMr.2ボン・クレーに対して特に感慨深い感情を抱いているわけではなかった。
ビビは別であるが
良い奴ではあったのだろう。
仲間思いで、陽気で、良識も持ち合わせていた。
最後にはルフィ達を友達だからと自ら囮を買い、海軍から救ってくれた。
だが、アキトにとってはそれだけだ。
Mr.2ボン・クレー
B・Wの幹部にしてマネマネの実の能力者
アラバスタ王国で多数の死傷者を生み出す要因を生み出し、クロコダイルにルフィ達の顔をリークした張本人
アキトはビビの国を混乱と混沌に陥れた敵であった彼に涙を流すことはどうしても出来なかった。
海軍から救ってくれたことに感謝させすれど、それとこれとでは別の話である。
「漸く島を出たみたいね、お疲れ様」
突如、感傷に浸るルフィ達の前に、メリー号のデッキに一人の女性の声が響いた。
「手前ェ、あの時の!?組織の仇討ちか!?」
「何であんたがこの船に当然の様に乗っているのよ!」
「非常事態発生──!非常事態発生──!」
「あの時のお姉サマ〜!」
「あー、やっぱりお前生きてたのか?」
「……っておい、アキト!お前、何呑気に寝転がってだよ!?」
「メリー号のデッキで寝ることが駄目なのか?」
「違ェよ!アキトは敵を前にして何も思わないのかよ!?」
「いやぁ、まあ。別に何も?」
漸くアラバスタ王国の事件が解決し、休養を取ることが出来るのだ。
少しは休ませて欲しい。
「ああ、それとサンジ……」
件の女性、ロビンの登場にメロメロになっているサンジにアキトが衝撃の事実を暴露する。
「一体いつからビビがこの船に乗っていないと思っていたんだ?」
アキトの言葉を皮切りに船室の扉が弱々し気に開かれ、ビビが恥ずかし気にルフィ達の前に姿を現す。
先程、別れを告げたビビ本人に間違いなかった。
ルフィ達は余りの急展開に付いていけない。
B・Wの元副社長ニコ・ロビン、アラバスタ王国王女ビビの突然の登場にルフィ達は騒ぎ立てるのであった。
「ああ、それと私を貴方達の仲間に入れて」
『ファ!?』
ニコ・ロビンの何処までもマイペースな発言に船上の喧騒は止まるとこを知らず、混沌が場を支配する。
「ああ、それとビビをメリー号に昨夜秘密裏に運んだのは俺だから」
『は!?』
何だかんだ似た波長を発する二人であり、アキトはロビンとは気が合うことを直感的に感じ取っていた。
▽▲▽▲
時は少し遡る。
皆が寝静
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