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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
ココヤシ村編
交錯する意志
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して殺意にも似た感情がこみ上げていた。

 魚人至上主義だが何だか知らないが利己的な理由で他人を苦しめるやつを許すつもりは毛頭ない。
 何より一人の少女を心身共に追い込み、あんな姿になるまで苦しめる奴らは生かしておくわけにはいかない。

 アキトはアーロンパークを手元の魚人を投げ飛ばすことで轟音と共に吹き飛ばす。


「何だ!」
「何者だ!!」

 魚人達が騒ぎ、臨戦態勢へと移行する。
 中には青筋を浮かべている者までいた。

 そして、彼らが取り囲む形で居座るあの巨大な魚人がアーロンだ。
 貫禄が周囲の魚人とは一線を画している。

 前方に座するは2メートルを優に超え、人間など容易く捻ることが可能な巨大な体躯を持つ男

 顔から延びるギザギザの鼻が目を引いている。
 その様は正に魚人至上主義を掲げる絶対強者

「おいおい、手前ェは誰だ?」
「……」

 アキトは手元に残ったもう一人の魚人をアーロンの足元に乱暴に投げ飛ばす。
 血の放物線を描き、その魚人はアーロンの前へと瀕死の状態で転がった。

 同朋の満身創痍の血だらけの状態にアーロンは青筋を浮かべ、今にも怒りが爆発しそうでだ。

「ニュ〜、待ってくれ、アーロンさん!あんたがこんなやつらに出張る必要はねェ!」
「あんたに暴れられちゃこのアーロンパークが粉々になっちまう。そこで大人しくしててくれ、チュッ?」
「ここは幹部である俺達に任せてくれ」

 幹部である魚人3人が今にも怒りが爆発しそうなアーロンを宥める。

 周囲の魚人達はアキトに射殺しそうな視線を飛ばしている。
 対するアキトは鋭い眼光でアーロンだけを睨み付ける。

 正に一触即発の雰囲気
 ナミと村人達は固唾を呑み、遠方から状況を見守ることしかできない。

 こうして多対一という状況でアキトは魚人達と対峙した。
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