第3話 魂の叫び
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見守っているあずみは居心地悪そうにしていた。
原因は分かっている。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
(なんなんだ?)
猟犬の部下で、今はレオナルド様の護衛役のリザ・ブリンカー軍曹があたいの事をさっきからずっと奇異の目(客観的かつ具体的に言うなら目の前に念願のおもちゃを手に入れた子供がキラキラした目)で見てくる事だ。
面倒そうだったので無視しし続けていたが、流石に此処まで長いとうざったらしくなってくる。
そう、あずみがリザからの視線に不機嫌さを隠していても話は進む。
「せめて襲撃者が単独か複数か、それさえ分かれば」
「少なくとも2人くらいはいる様だぞ?」
この場に集まっていた誰の声では無く、如何やら調査から戻って来たミス・マープルに連れられて寄って来たスカサハからのものだった。
「師匠」
「スカサハ殿、もう調査結果が出たのですか?」
「全容解明には至ってはおらぬがな。少なくともその魔力の影響によって召喚されたであろう英霊か若しくは別の何かを差し引いても、少なくとも高位の霊器体(英霊か、それに匹敵する幻想種)が二体いたことが判明した」
「つまり最悪、最低でも三体の高位霊器体が敵と言う事ですか。マープルよ。捜索隊の指揮を執っているヒュームに連絡は」
「既に終えております。これからはより慎重に動く様にと」
「流石だな」
マープルの何時も通りの手際の良さに感心する英雄。
それを横目に士郎はスカサハに確認する。
「藤村組の捜索隊には連絡済みですか?」
「あっ、川神鉄心に連絡した次にしようと思った所で此処に到着したから忘れてた」
「ちょっ!?」
身内への連絡を忘れるとは如何いう事ですかと問い詰める士郎。
そんな彼らは自分達の生活や町を守る為、襲撃者達を必死に捜索するが見つからず、現地調査でもそれ以上の事は判明しないまま三日過ぎるのだった。
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