第29話:課題消化!(その4:皇帝一家精霊とご対面!!)
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うぞ。」
玄関前での儀式も終わり、やっと居間に移動です。
皇帝一家と、家の家族が居間に入り、一部のメイドと執事だけが残ってお茶の準備をしていると、椅子に座っていきなりテーブルのお菓子を食べ始めた皇帝が言いました。
「やれやれ。娘夫婦の家に遊びに来るのに、こんなに仰々しくしないといけないのだから皇帝というは本当に面倒くさい。廻りに他人が居なくなって、やっとのんびり出来るんだからな。」
「お父様、お行儀が悪いですわ。お茶の準備が出来るまでお待ち下さい。大体、お父様には皇帝閣下としての外聞があるのですから、これ位は我慢して下さい。」
「そうは言うがソフィア、ここまで来るのに5日も掛かっているのだぞ。もっと少人数で移動すれば、遅くとも3日有れば充分だというのに、いちいち途中の領主共との晩餐まで付き合わされて退屈な時間を過ごしてきたんだ、これ位の愚痴は言わせて貰っても構わんのではないか?」
それは愚痴位言いたくなるでしょう。『ヴァルファーレ』に乗ってくれば1時間位で来られるのですから、どれくらい時間の無駄か解ると思います。最も『ヴァルファーレ』では2人乗りですので1人ずつしか運べませんけどね。『ヴァルファーレ』に竜籠を運んで貰うという手もありますが。
「解りました。でも、そろそろ昼食の時間ですから、お菓子ばかり食べてお腹一杯にならないでないで下さいね。」
「解っている。しかし、このお菓子は旨いな。見た事のない物だが、ここのコックが作ったのか?」
それは見た事が無くても当然です。僕がエルフの集落から貰ってきたお土産ですからね。あの、チョコレートの中にケーキが入っているお菓子です。ドライフルーツも一緒に出しておきましたから、メアリーと姫様達も嬉しそうに食べています。
「皇帝閣下。それは私が先週南方に行った際にお土産で貰ったものです。他にも色々頂いてきましたから、後でご紹介します。」
皇帝も南方からのお土産という一言で、エルフのお菓子だという事が解ったようです。
「ほう。ドライフルーツと同じだな。それで、アルバートはますます黒くなった訳だな。」
「はい。後程報告させて頂きますが、今回の旅では面白い物を沢山見つける事が出来ました。お話ししたい事もいっぱいありますから、夕食後を楽しみにして下さい。」
居間で一休みした後、屋敷の食堂に移動して昼食会となりました。コック長が腕を振るうのは晩餐会となりますので、昼食では軽いランチとしました。
母上からコック長に、皇帝の好物が知らされていて、その好物を取り入れた料理が、綺麗にお皿に盛りつけられて目の前に並べられます。全部で5皿が出されましたが、皇帝も姫様達もご機嫌で舌鼓を打って、料理が無くなった皿が調理場に戻されていきます。
お腹も一日に
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