第29話:課題消化!(その4:皇帝一家精霊とご対面!!)
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した。
当家の諸侯軍が先導を努め、その後に王家の旗印を持った騎士が2名、見事な白馬にまたがって続きます。
その後から皇帝一家の馬車が来ますが、その馬車を囲むように近衛隊が守って居ます。
馬車は黒の大型が1台と白の中型が1台で、前を走る黒い馬車が皇帝用、後の白い馬車が姫様達用でしょう。綺麗で豪華な馬車ですが、こんな田舎道を走ってくると目一杯目立っています。
一応お忍びという事になっているので、護衛の近衛隊も20人位のようですが、女官も10人位は付いているようですね。お忍びでこれ位の人数が付いてくるのなら、公の行幸なら1個中隊位付いてくるのでしょうか?安全のためなら仕方ないのでしょうが、何か無駄なような気がします。
屋敷前の両脇に父上と母上、僕にメアリーが向き合って立ち、その後に執事とメイドが別れて並びます。屋敷内の仕事で最低限必要な人以外は、全員お迎えに出るようにと父上から指示が出ていますから、結構な人数が並んでいますよ。
やがて、行列が屋敷の門を入ってきました。玄関前のロータリーをぐるっと回って、皇帝の馬車が玄関前に着いて止まります。すぐに執事達が玄関から馬車まで、僕たちの並んでいる間に赤い絨毯を敷きます。一筋の赤い道が出来ると同時に馬車のドアが開き、中から女官が4人出てきました。女官が絨毯の両脇に立ち、恭しく頭を下げると、後に続いて皇帝が現れます。ここで軍楽隊でも居れば国歌吹奏とかやって雰囲気を盛り上げるのでしょうが、そもそもゲルマニアの国軍にも軍楽隊など無いですから出来ません。今度自衛隊の中央音楽隊のような組織を作ってみましょうか。
何て事を考えている内に後の馬車から姫様達も降りてきましたので、ご挨拶の始まりです。
「皇帝閣下。ようこそおいで下さりました。この度の行幸、心より歓迎致します。長旅でお疲れでございましょう。どうぞごゆっくり御寛ぎ頂けますよう、誠心誠意努めさせて頂きます。」
「ボンバード伯爵。出迎えご苦労。しばらくやっかいになるが宜しく頼む。」
「改めましてご紹介致します。妻のソフィア。それから嫡男のアルバート、そして娘のメアリーでございます。」
僕達はそれぞれ進み出て頭を下げます。今更ですが、これもお約束の儀式という奴ですね。面倒ですが、余り親しい所を表で見せるのは、色々な問題が起きる元になりますので注意しないと行けません。
「宜しくな。それでは此方も紹介しておこう。第6皇女のクリスティーネと第7皇女のエーデルトルートだ。」
姫様達も軽く頭を下げます。こうして母上の居る所で見るとやっぱり似ていますね。
(ちなみに、皇帝一家には7人の姫がいて、第1から第5皇女までは既に結婚して、皇室から外に出ています。アルバート君の母上は第3皇女でした。)
「それでは、此方にど
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