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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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「人員がまだ確保できていませんが、近いうちに必ず」

淡々とオーリスが答える。

「珍しいな。お前がまだ準備できていないとはな」

レジアスが訝しむようにオーリスを見る。

「少々急な事でしたので。2、3日の内には予定を組めるかと」

「そうか。まあいい」

レジアスは一度言葉を切り、再びしゃべり出す。

「連中が何を企んでいるが知らんが、土にまみれ血を流して地上の平和を守ってきたのは地上部隊われわれだ。それを軽んじる海の連中や蒙昧な教会連中にいいようにされてたまるものか!何より、最高評議会は私の味方だ。そうだろう、オーリス?」

「はい……」

興奮して声を荒げるレジアスを、冷静に見つめるオーリス。

「公開陳述会も近い。査察では、教会や本局を叩けそうな材料を探して来い」

冷めた声の返事に気を止めず、レジアスは続ける。

「その件ですが、機動六課について事前調査をしましたが、あれは中々巧妙にできています」

オーリスはそう言って六課の組織図をモニターに映し出した。

「さしたる経歴の無い、若い部隊長を頭に据え、主力二名も移籍ではなく本局からの貸し出し扱い。部隊長の身内である固有戦力を除けば、後はほとんど新人ばかり。一名、オルセアでの実戦経験のある若い男がいますが、それも新人の範囲内。そして何より、期間限定の実験部隊扱い」

モニターの組織図が、スターズ、ライトニング、ロングアーチの人員に切り替わる。

「ふん、つまりは使い捨てか」

忌々しげにレジアスが呟く。

「本局に問題提起が起きるようなトラブルがあれば、簡単に切り捨てるでしょう。そういう編成です」

「小娘は生贄か。元犯罪者にはうってつけの役割だ」

毒を吐くレジアスを、オーリスは眉をしかめて見る。

「まあ、あの子はそれでさえ、望んで選んだ道なのでしょうけど……」

オーリスの呟きは、レジアスには届かなかった。

「ん?」

「いえ……この後、会見の予定が二件あります。移動をお願いします」

何事も無かったように、オーリスがスケジュールをレジアスに伝える。

「ああ、分かった」

レジアスも特に気にしないのか、そのまま移動を始める。

その父の背中を、オーリスは冷たい目で見つめた。

(はやて……ここが堪え所よ。守りたい物があるのなら、乗り越えて見せなさい)





アスカside

すっかり日も落ちて、外は暗くなった。

オレ達は、相変わらず高町隊長の部屋でヴィヴィオの相手をしていた。

しかし何と言うか、高町隊長とハラオウン隊長は部屋をシェアしてたんだよな。

隊長なら一人一部屋をもらえるのに、どんだけ仲がいいんだ?

何か色々妄想しちゃう
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