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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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ね」

なのは達と出会う少し前に、はやてはある魔導師の少年と出会った事を思い出していた。

「まっすぐに道を進めば、また出会える……か。今頃、なにしてるんかな、あの人は」





聖王教会本部

カリムは一日の仕事を終え、部屋でくつろいでいた。

六課の面々との会談は、カリムにとっても有意義だった。

「みんな、良い子達。せめて、自由に動けるように手助けしないと」

髪をといていたカリムが、何気なくプロフェーティン・シュフリテンで使用する護符に触れた。

すると、突然カリムのレアスキルが発動した。

「え?」

いきなりの事にカリムは驚く。今まで、能力が勝手に作動した事など無かったからだ。

「何で?まだ発動する時期でもないのに……」

戸惑うカリムの目の前に、一枚の札がせり出してくる。

カリムはそれを手に取り、目を通す。

「悲しみを知る盾砕ける時、死者の王、非常なる決断を下し人の生を受ける」

札に浮かび上がった古代ベルカ語の詩を読み上げるカリム。

「悲しみを知る盾?どう言う事かしら?」

勝手に発動したレアスキル。そして、今まで出てこなかった悲しみを知る盾と言う文。

それらの物に、カリムは不吉な予感を感じていた。
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