三話目
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取り出したのはVSチェンジャーと三つのダイヤルファイター。
巨大化する相手もいないので、その面ではグッドストライカーは必要ないだろうが、必殺技が使えないのはちょっとマイナスだろう。
「ライダーじゃ無くて、怪盗で、な」
既に三人分の正体を隠す為の赤、青、黄の三着の礼服とシルクハット、アイマスクも用意している。
「この服って、前から用意してたけど」
「ルパンレンジャーに変身するときの変装用だ」
詩乃の言葉にそう返す四季。礼服とシルクハットにアイマスクは変装用兼ルパンレンジャー時の正装として用意している。
「でも、なんだか格好いい」
「そうだろ」
「私も悪くないとは思うけど」
好意的な意見の雫にちょっとだけ気分の良さそうな四季。詩乃も詩乃で満更でもない様子だった。
「それじゃ、怪盗として鮮やかに、な」
楽しそうな笑みを浮かべながら告げる四季の言葉に頷く二人。そしてハイタッチを交わす。
夕方、丁度三人が今後の行動を決めていた頃、一誠は項垂れていた。
「暗い青春だ〜。オレの学園生活は花も実も無く終わっちまうのか〜」
そして、忌々しげに思い浮かべるのは美少女二人を連れた四季の姿。
「チクショー! オレも四季の野郎みたいに両手に花が当たり前の薔薇色の学園生活を楽しみたいぜ!」
「あの……駒王学園の兵藤一誠くん……ですよね」
他の学園の制服を着た黒髪の女子高生が一誠に声を掛ける。
その場で告白された一誠は歓喜とともにそれを了承。翌日には変態仲間の松田と元浜にも彼女として紹介して、次の日曜日にデートをする約束をした。
「あの子、堕天使だな」
「堕天使よね」
「うん、堕天使で間違いない」
四季、詩乃、雫の三人が一誠の彼女になったと言う少女『天野 夕麻』を見ながらそう呟く。
ルパンレンジャーへの変身の訓練も兼ねて堕天使の拠点を調べた時に堕天使達の顔は確認しているし、何より一誠達の変態行動は学園の中のみならず町全体に轟いているのだ。彼女ができるとしたら町から離れて行動を自重するしかないだろう。そう確信しているし。(詩乃と雫の女子視点からの意見)
そして日曜日、デート当日、ショッピングに食事、水族館デートと定番的なデートをした後、公園を歩いていた。
「今日の初デート記念に一つお願いがあるの。いい?」
「な、何かな?」
内心『初デート記念のお願い!?』と興奮している姿を表に出さず微笑みを浮かべる夕麻に聞き返す。
「死んでくれないかな?」
彼女からの突然の言葉に戸惑いを隠せない一誠に光の槍を突き刺そうとした瞬間、
『そこまでだ、堕天使!』
夕麻の腕に一枚の
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