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人類種の天敵が一年戦争に介入しました
第3話
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ね」

――司令官は即座に投降することを伝えました。これ以上の抵抗はしない、南極条約と赤十字に基づいて捕虜として処遇せよ、と。私達は『そいつ』を含めた連中が、あなた達と同じジオン公国の部隊だと考えていたたからです。しかし『そいつ』は司令官の申し出を拒絶しました。

「ジオンとかいう軍隊がどうかは知らないが、我々の目的は地上の人間を減らすことにある。人類未来の為に死ね」

――そう言って司令部に何発か撃ち込んで、離れ際に榴弾かロケットか何かを撃ち込んでいきました。私は最初の銃撃の爆風で窓から転落して助かったのです。

 これが生存者の証言の一部だ。戦闘参加者はほとんど全滅している上に、数少ない生存者の多くが話せる状態ではない。司令部勤めで戦闘の当事者ではない、比較的落ち着いていて内容を信用できる貴重な証言だ。その証言の最後に爆弾があった。

――『そいつ』をあなた達と同じだと思ったこと? 地球には反連邦を掲げる武装勢力もいるはずなのに? ……決まっているじゃないですか。ジオンの巨人を使う連中がジオン以外にいると思いますか?


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