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塩ラーメン?カレーラーメン
第一章
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のラーメンですよ」
「あれが奇跡だと塩はどうなるんだよ」
 加納は退けないものを感じて強い顔になって言い切った、丸いその目が剥かれてかなり必死な感じになっている。
「奇跡の奇跡で」
「それは何ですか?」
「神様のラーメンだよ」
 こう言うのだった。
「まさにね」
「塩は神様ですか」
「カレーも悪くないけれどね」
「加納先生は塩が一番ですか」
「あれ以上のラーメンはないよ」
「それはカレーがわかっていないから言えるんです」
 植野も退けないものを感じて言うのだった。
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