暁 〜小説投稿サイト〜
ラジェンドラ戦記〜シンドゥラの横着者、パルスを救わんとす
第一部 原作以前
第二章 対パルス使節団編
第十話 再見波斯
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
の女性は遥か遠方の国にいる。一度手を離してしまえば再会の目はまず無いので、決して離さぬように。いいかね、ダリューン殿」

「…理解はした」

「次にナルサス殿、お主はダリューンの一歳年下で294年、△月▽日生まれだったな」

「…ああ」

よく知っているものだ。これも諜者に調べさせたのか…。

「お主は少し危ういな。横死の相がある。身の危険を感じたらすぐに逃げてしまうのが吉だ。なお、お主は年の離れた女性と縁がある。成長を待ってやるのはともかく、下手な先延ばしは悪手だ。横死の相がある事をくれぐれも忘れぬようにな」

「…判った」

…成長を待ってやるって、年下ってことなのか?俺はむしろ…、いやまあいい。それより、横死の相か。悔いの無いよう一瞬一瞬を生きねばな。一刻も早く俗事から離れて、絵を描くことに専念しよう。そんな事を考えていると、ダリューンが何やら身震いした。

「ナルサス、何かはた迷惑なことを考えていないか?」

何を言っているのだ、失礼な奴め。

◇◇

占いと称して二人に若干のネタばらしをした後は、特に話すような事もなくなったので、お開きにした。そして、翌朝早く俺たちはシンドゥラへの帰途に就いた。

あばよ、パルス。また会う日まで。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ