第57話
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ん、そのあたりは発明者のエプスタイン博士しか知らないって話ね。ただ、どちらも本質的には似ていて大型機械を霊力で動かす事も可能みたい。………教会あたりが霊子駆動の飛行船を運用しているって噂もあるくらいだし。」
「……………」
(お兄様、その飛行船はもしかして……)
(間違いなく”メルカパ”の事だろうな……)
アリサの話を聞いて心当たりがあるシャロンは目を伏せて黙り込み、セレーネはリィンと小声で会話をし
「フム……霊力で動く大型機械という意味では騎神も同じでしたね。」
「はい―――ですがあの神機が騎神以上に非常識な力を実現できているとしたら話は別になると思います。おそらく、”外部”から霊力を過剰に取り込んでいるのではないでしょうか?」
「いわゆる過剰供給ね……!」
「すると、霊力を大量に供給できる何らかの場所……そこに、あの紫の神機がいる可能性があるのではないでしょうか……!?」
考え込みながら呟いたサフィナの言葉に頷いたエマの推測を聞いて血相を変えたアリサとアルフィンはそれぞれ推測を口にした。
「なんだ、見えてきたじゃないか!」
「……でも、このクロスベルって無数に霊的な場が存在してるのよね。」
「え”。」
「そ、そうなの?」
今後の方針が見えた事に明るい表情をしたマキアスだったがセリーヌの答えを聞くと表情を引き攣らせ、アリサは困惑の表情を浮かべた。
「……ええ、姉さんを捜すついでに色々と調べてみたんですが……北東の古戦場に、湖の湿地帯、暗黒時代の僧院なんかもあります。」
「どの場所も全く違う方向に存在していますから、しらみつぶしに捜す訳にもいきませんね。」
「ああ……VIP達が来ている以上あまりノンビリしていられない。―――って、そう言えばツァイト、さんだったか?君―――じゃなくて貴方は”空の女神の眷属”で、しかも遥か昔からクロスベルにいるような口ぶりを考えると、何か知っているのではないでしょうか?」
エマの話に続くように考え込みながら呟いたエリゼの言葉に頷いたマキアスはソファーの側で寝そべって寛いでいるツァイトに声をかけた。
「”ツァイト”でよい。”神機”の行方だが………―――そなた達には悪いがその件については私は介入する事はできない為、何も話せぬ。」
「ツァイトさんは介入できないって………一体どういう意味なんですか?」
「………――――今回現れた”神機”も”七の至宝(セプト=テリオン)”が関わっているからではないのか?」
ツァイトの答えを聞いたセレーネが首を傾げている中ある事に察しがついたアリオスは静かな表情でツァイトに問いかけた。
「へ……何で”神
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