第57話
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である”神狼”が識っていた事から考えると、まさか”焔”は”至宝”の事を示しているのか……?)
ツァイトの答えを聞いて驚いたアリサに視線を向けられて答えたエマとセリーヌの話を聞いていたアリオスは真剣な表情で考え込みながらエマとセリーヌを見つめた。
「お互いに色々と聞きたい事はあるでしょうが、今は”要請”を達成する事に集中した方がいいのでは?」
「あ………そうですね。――――それでは、早速始めよう。」
そしてセシリアに促されたリィンは仲間達と共に手分けしてテーブルを借りて資料などを広げ……クロスベルにおける”結社”の狙いと動きについて推測していく事にした。
「―――結社がクロスベルで何をしようとしているか……VIPの来訪や列車砲の搬入などで色々と状況は錯綜しているが……―――やはり鍵となるのは”実験”という言葉だろう。」
「実験……」
「オリヴァルト殿下が”道化師”に問い質していた言葉ね。」
「たしか、サザ―ラントでもその言葉が使われたそうですね?」
「そうね。サザ―ラントでの”実験”を考えると間違いなく”神機”が関係しているのでしょうね。」
「はい……もしかしたらお兄様がヴァリマールを使っての戦闘すらも”実験”の内に入っているかもしれませんし……」
「と言う事は向こうも、リィンさん達が来ることを想定しているかもしれないという事ですか………」
リィンの言葉を聞いた仲間達がそれぞれ考え込んでいる中セレーネの話を聞いてある事を推測したアルフィンは心配そうな表情でリィンを見つめた。
「ああ―――その意味で今回の件も前回の”続き”にあたるんだと思う。サザ―ラントと同じく―――”神機”が現れている事も含めて。」
「”神機アイオーン”――――かつて”クロスベル独立国”で運用された機体の後継機ですわね。確か、以前の”神機”はほとんどメンフィルやロイド様達―――”特務支援課”によって破壊されたと伺っておりますが……
「ああ………ただ、ロイド達が直接戦った”白の神機”―――――”アイオーンα”に関しては結社の”第六柱”が撤退時に自身と共に”転移”で去ったそうだが……」
「”第六柱”……――――”蛇狩り”から生き伸びた”蛇の使徒”のノバルティス博士ですか。そうなると前回と今回の”神機”の開発には間違いなくノバルティス博士が関わっているのでしょうね。」
「そうね。ノバルティス博士は結社の”十三工房”を纏めている立場だし。」
リィンの言葉に続くようにかつての出来事を訊ねてきたシャロンの疑問に対してアリオスは静かな表情で答え、考え込みながら呟いたサフィナの言葉にレンは静かな表情で頷いた。
「サザ―ラントでの情報も聞いたけどそもそも、そんな
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