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戦国異伝供書
第三話 万石取りその八
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「皆で飲むか」
「そうしましょうぞ」
「いやあ、それはよいですな」
 酒と聞いてこれまで黙っていた慶次も言ってきた。
「では皆でしこたま飲みましょうぞ」
「お主はいつも飲んでおるではないか」 
 前野はその慶次にどうかという顔で突っ込みを入れた。
「違うか」
「そうでしょうか」
「そうじゃ、戦でなければ遊んでおるが」
 酒もというのだ。
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