第二章
[8]前話
男の子はアルネブに自分の哀しみの星屑を全部取ってもらいました、するとアルネブの両手に一杯の泣いている星屑、星のマークの暗い色の星達が集まりました。
アルネブはその星達ににこりと笑顔を向けました、そうすると星達はすぐににこりと笑って赤や青、黄色に白に緑に紫とです。
それぞれ色々な色の星屑達になりました、それでなのでした。
アルネブはその星屑達を見つつです、男の子に言いました。
「じゃあね」
「うん、その星屑達をだね」
「今から宇宙に飾ってくるから」
「それじゃあね」
「僕は宇宙に戻るよ」
「それじゃあね」
こうしてでした、アルネブは宇宙に戻りました。そうして宇宙に星屑達を一つ一つ奇麗に飾ってです。
宇宙を奇麗にしました、それが終わってから地球の方を見るとです。
あの男の子が怪我をしたお友達のお見舞いをしています、お友達の怪我は治ってきていて後遺症もないとのことでした。
それを見てです、アルネブは他の星でお仕事をしていたコップ座の女の子に対してこう言いました。
「見て、地球でね」
「貴方が哀しみの星屑を取った子がよね」
「うん、笑顔になってね」
そうしてというのです。
「お友達の怪我の回復をお友達と一緒に願っているよ」
「いいことね」
「うん、あの姿を見るとね」
「嬉しくなるわよね」
「僕もね」
そうなったというのです。
「笑顔を見るとね」
「それは私もよ」
同じお仕事をしている女の子もでした。
「やっぱりね」
「哀しみの星屑を取り払ってね」
「笑顔になった様子を観たら」
「笑顔になるね」
「そうよ、哀しみを宇宙からなくして」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「宇宙の笑顔を増やして星屑で宇宙を飾って」
「どんどん奇麗にしていきましょう」
「そうしようね、それじゃあ」
「今からもね」
「哀しみの星屑をね」
「取って星屑から哀しみを取り払って」
「そうしてその星屑で宇宙を飾りましょう」
そうして宇宙も奇麗にしようというのです、そうお話してでした。
二人で地球の男の子を観ました、観れば男の子の顔には哀しみがなく笑顔でお友達と一緒にいました。
星屑を集めて 完
2018・7・25
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