第二章
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「だからね」
「一人で戦うことは」
「それは出来るだけ避けて」
こう言うのだった。
「いいわね」
「そうなの」
「確かにお姉ちゃんは凄い力があるわ」
白き龍、この世を護る龍人の力の中でもとりわけ強い龍の力を受け継いでいる。他には青き龍、黒き龍、黄色い龍、赤き龍がいる。
「けれどね」
「それでもっていうのね」
「そう、あんまりにもね」
それこそというのだ。
「相手が強い場合は」
「貴女もいるから」
「二人で戦いましょう」
「それじゃあね」
それならとだ、龍子も頷いた。それで妹が言う通り出来る限り二人で戦う様にした。
その中でだ、龍子は学校帰りに龍人の長老から連絡を受けた。隣町に恐ろしいまでの強さの魔が出たというのだ。
それでだ、龍子はすぐに隣町に向かおうとしたがここでだった。
この時も一緒にいた妹がこう言った。
「魔が出たのね」
「ええ、隣町にね」
「わかったわ」
妹は姉に真剣な顔で答えた。
「それじゃあ私もね」
「一緒になのね」
「ええ、行きましょう」
こう姉に言うのだった。
「そうしましょう」
「やっぱりそうなるわよね」
「そう、言ったでしょ」
「戦う時もよね」
「いつも一緒だから」
それでと言うのだった。
「一緒に行ってそして」
「一緒に戦うのね」
「そうしましょう」
姉に強い声で言った、そしてだった。
二人は即座にだった、自分達の力を使ってそうして空を飛んだ、二人は隣町まで流星の様な力で飛んで。
隣町に出た魔のところに行った、魔は中学校の中にいてその姿は漆黒の巨大な炎を吐く狼であった。
その狼は一匹や二匹ではなかった、それこそだ。
何十匹もいた、龍子はその彼等を見て自分の隣にいる妹に言った。
「いいわね」
「ええ、数が多いから」
「二人で同時にね」
「魔達全てに向けてね」
「そしてね」
そうしてと言うのだった。
「ここはね」
「一気に倒すべきね」
「そうよ、私は蒼い雷を放つから」
「私はね」
「貴女の術を放って」
「わかってるわ、私も」
是非にとだ、二人は話してだった。
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