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ラジェンドラ戦記〜シンドゥラの横着者、パルスを救わんとす
第一部 原作以前
序章 シンドゥラ編
第二話 寝台沈思
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ザッハーク一党との戦いに必要な芸香の産地は我がシンドゥラ。故に大量に提供することで迅速な打倒が可能なはず。であれば第二部で起こる多くの悲劇の発生を未然に防げる。
などと考えると、俺がラジェンドラとしてここにいる意味は意外に大きいようにも思える。
ならば、原作通りの流れに身を任せるよりも、いろいろと動くべきだろう。差し当たっては信頼できる人材を集めることだ。それなりに心当たりもある。
原作では語られていないことだが、実はラジェンドラの母親はシンドゥラにおける諜報活動に従事する一族の一人なのだ。情報収集のみならず、王族や政府要人の護衛、破壊工作、拷問など、何でもござれで、しかも『地行術』などの魔道の技さえ使えると言う。そんなオールマイティーな地下組織なら『闇の梟』だとか、さぞかし厨二病魂が震えるようなかっこいい名前があるのかと思いきや、単に「諜者」としか名乗っていないらしい。がっかりだ。
とにかく、表向きは女奴隷だが諜者の一員として国王の護衛の任に就いていた母親が国王に見初められ、それで生まれたのがラジェンドラと言う訳だ。だが、原作のラジェンドラはそれを決して公にはしていない。陽気さを好むラジェンドラとしては、諜者など辛気臭い存在としか見ておらず、余り関わり合いになりたくなかったのではないか、と言うのが俺自身の見解だ。尤も、この世界の俺は前世の記憶を思い出す前から本来とは正反対に興味津々で、いろいろ話を聞きまくっていたようだが。きっと前世から受け継いだ厨二病魂が騒いでいたのだろう。
国家に仕える組織だけに、全てを俺の意のままに使える訳でもないだろうが、それでも現在の諜者の首領は俺の乳母のカルナだし、彼女にお願いしていろいろと動いてもらうことは不可能ではないはずだ。
なので、翌朝俺はカルナに最初のお願いをした。
バハードゥルと言う名の子供を探してほしいと。
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