新生のフォックス
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だろう」
「そんな馬鹿なことはしないって。……ドレビン?」
「……冗談のつもりで言ったが、よくよく考えてみればいい金になるかもしれん。フェイト・テスタロッサの応援プロデュース」
「待って、まさか本気じゃないよね?」
「無論、冗談だ」
「だ、だよね……うん、わかってた」
『嘘を、ついておいでですね』
今の声って、きよひーベル!?
嘘を見抜く“きよひーベル”が反応したってことは……ドレビン神父、本気で私にチアガールやらせるつもり!? い、いや……半分が冗談だったせいでもう半分は本気だった所に反応しただけかもしれない。
「フフッ……」
「なんか言ってよ!?」
「では真面目な話をしよう。この戦況、もはやお前達で打破はできん。ファーヴニル事変も髑髏事件も生き延びたお前達といえど、実力でも策略でも公爵デュマには到底及ばない」
「い、いきなりズバッと言ってくれるね……私達が負けるというの?」
「そうだ、このままだと確実にな」
「うおっ!? 断言したぞ、このドレビン神父!?」
「断言できる要素しかないからな。管理局では二人しかいないエナジー使いの内、片方はご覧の通り重傷かつ爆弾持ちになり、もう片方は敵の手に落ちた。アンデッドとまともに戦える人材が最早アウターヘブン社にしかいない以上、管理局だけで逆転の目を出せる見込みはゼロだ」
「管理局だけならね。でもアウターヘブン社ともっと協力すれば……」
「アウターヘブン社は管理局との契約を切った。今後、管理局の要請を受けても彼らは動かんぞ」
え……? こんな状況だというのに、契約を切った? 馬鹿じゃないの?
「まさか……さっきレジアス中将が出した、歌姫が逃走したという通達が関係してるのか?」
「ああ。管理局が拉致同然に捕獲した歌姫だが、そもそも彼女はアウターヘブン社の重役の関係者だ。社の重要人物に手を出されたらPMCと言えど当然怒る」
「ら、拉致同然に捕獲って……もう! なんでシャロンを追いつめるような真似するの、上は! こういう時だからこそ、彼女とはちゃんと事情を話して真摯に頼まないといけないのに……おかげで状況はむしろ悪くなっちゃったじゃん!」
「管理局は歌姫の力を借りるつもりが、結果的に喧嘩を売った。ただでさえ悪かった彼女の管理局に対する印象は、これで最悪になった。クックックッ……やることなすこと悉くが悪化の一途をたどっているな。お前達の不幸でとにかく飯が美味い」
「だから私達で愉しまないでってば! あ〜もう、前途多難過ぎて胃が痛いけど、それでもやれることはやっていかないと」
「だな。まずはアースラの救助が無事に終わるのを待とう。なに、今回はクロノ艦長が出たんだ
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