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リリなのinボクらの太陽サーガ
新生のフォックス
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理やり戦わせた所で、わざと負けるか裏切るかして余計窮地に陥る結果を招くだけだ。だから君自身がどうしたいかを決め―――」

「ありがとう、でももういいよ、シオン。あなた達の配慮の気持ちは十分伝わった。最初から管理局は無理だってわかってたけど、やっぱりアウターヘブン社なら信じられる」

「じゃあ……」

「アウターヘブン社新設特殊部隊の指揮官、自信は無いけど引き受けるよ」

「おぉ、ありがとう引き受けてくれて。まぁ正直にぶっちゃけると、私もちょっと役割分担したいんだよね……切実な話」

「役割分担?」

「もうね、外交とか報告書とか承認のハンコとかメンタルカウンセラーとか武器兵器電子機器などのメンテナンスとかギジタイのハッキングとか諜報活動とか情報収集とか作戦や戦略の構築とか、とにかくやることが多すぎて時間も手も回らないんだよ……」

「いや、それなら元からいた人を昇格させるなりして、シオンの補佐をさせればいいんじゃ……?」

「既にした上で足りないのさ……。管理局と契約を切ったことで、この先は彼らの情報提供は無くなり、自分達の手に入れた情報だけを下にして動くことになる。まあ管理局の情報よりアウターヘブン社で掴んだ情報の方が精度も信頼度もはるかに上なんだけど、それはともかくとして、ギジタイが出てきたことで私に戦略面を担当する余裕がなくなった。要するに今のアウターヘブン社ミッド支部は、現状維持で手一杯って訳なのさ」

「確かにまた暗黒物質の雨を降らせたら、今度こそ全滅しちゃうか。それで戦略面と内政関係を私にやってほしいと……でも、いいの? 私はそういった専門的な教育、受けてないのに」

「対テロ戦闘なら最初から任せたりしないさ、そういうのは兵士の仕事だ。でも今回の相手はそうじゃない、イモータルだ。それも次元世界の人間を知り尽くした……。だからこそ全く違う発想を持った人間がやった方が、逆に相手のスキを突ける。私はちょっとこっちの考え方に染まり過ぎたからね……」

「こっちの?」

「気にしないでくれ。あと、専門的な教育なら、君は既に受けている。サバタやジャンゴ、世紀末世界の人間から学んだアンデッドとの戦い方。次元世界では学べない知識という、ダイアモンドに匹敵する価値のある情報を、君は持っているんだ。だからほら、もっと自分に自信を持って!」

軽く肩を叩いてくるシオン。彼女の手を通じて心遣いが伝わってくるが、それより次元世界の人間とは何か違う雰囲気のおかげで、より安心できた。

「さてと、ティーダ・ランスター執務官。君の処遇だが……」

「待ってシオン、彼のことは私に任せて」

「シャロン?」

首を傾げるシオンを横切り、私はティーダの両手を拘束していた手錠を外してやった。

「お、おい、せっかく
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