第50話 新たな技
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てみろ!」
「あんたたちならきっと勝てるさ!」
「これまでの経験を思い出せ。君たちは強くなっている、あと一歩だ!」
「エステルちゃ〜ん、ヨシュアく〜ん、どっちもがんばれ〜!」
さらにアネラス、グラッツ、カルナ、クルツ、ドロシーもエステルとヨシュアに声援を送っていた。
「皆……」
「ふん、いかに声援を送ろうと戦う気力を失った者が俺に勝てるはずはない」
「それはどうかな?」
背後から現れたジンの一撃とオリビエが放った水のアーツがロランス少尉の分け見を吹き飛ばした。
「ジンさん!オリビエさん!」
「遅くなって済まなかったね、ちょっと手こずっちゃったよ」
「だがようやく合流することが出来たな」
ジンたちの後ろで膝をつく黒装束たちが悔しそうにジンたちを見ていた、2人はあいつらを倒してエステルたちのピンチに駆けつけてくれたようだ。
「ごめん、皆。あたし、後少しで諦めていた……でもこんなにも沢山の人たちがあたしたちの勝利を信じてくれているのなら諦めたりなんてできないわよね!」
「うん、皆の為にも僕たちはこんなところで負ける訳にはいかない!」
エステルとヨシュアの目に闘志が蘇り武器を構えた。
「行くわよ、ロランス少尉!」
「……来い」
ロランス少尉は再び分け身を使って4人になりエステルたちを迎え撃った。
「はぁぁ!真・旋風輪!!」
エステルは今までよりも遥かに速度と威力の上がったクラフトで2人の分け身を吹き飛ばした。
「シルバーソーン」
分け身の一体が放ったアーツがエステルの周辺に幻の剣を生み出して囲んだ、そして電撃がエステルを襲おうとしたがヨシュアが幻の剣を切り裂いて攻撃を防いだ。
「雷神脚!!」
上空に飛び上がったジンがまるで雷光のような鋭い蹴りを分け身に喰らわせた。だが攻撃後のスキを突かれて新たに現れた分け身の攻撃を受けてしまった。
「がはっ!?」
「これでトドメだ」
「させない!」
追撃しようとした分け身をヨシュアが瞳を輝かせて睨みつける、すると分け身の動きが一瞬止まりその隙にオリビエが分け身を撃ち抜いた。
「オリビエ!準備できたわよ!」
「ナイスタイミングだよ、エステル君」
エステルから放たれた赤い光がオリビエを包み込んだ、そしてオリビエは目にもとまらぬ速さでロランス少尉の分け身たちに銃弾を放った。あれはオリビエのクラフト『クイックドロウ』だが威力が上がっていた、さっきエステルがオリビエに放った光は攻撃力を上げるアーツ『フォルテ』だったんだろう。
「いい腕だ、だが俺には通用しない」
「!?ッ」
オリビエの死角か
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