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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百二十話
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だ勝てると思ってんの?
お前を殺してねぇの鈴が悲しむからなんだけど?
お前なんて雲散霧消で瞬殺なんだけど?」

「障壁さえ破れば自滅する雑魚め」

「「あ"ぁ"!?」」

「いい加減にして!」

鈴の一喝で俺と小星娘々はメンチ切るのをやめた。

「ママが私を一夏に近付けたくないのはわかったわ。でも、一夏は一夏なの。
コイツが私達に危害を加えるなんてあり得ない」

「鈴、吸血鬼は吸血鬼だ。人を食って生きる人間の敵だ」

「なんかシリアスっぽいからかえっていい?」

「「却下」」

そっすか。

と、鈴と小星娘々が言い争っているのを聞いていると、耳元で橙が囁いた。

『ますたー、箒が来てる」

なに?

「というかお前も来てたんだな」

隣に姿を顕していた橙に呼び掛ける。

「来ないわけないでしょ」

ま、そらそうか。

気付けば周囲に猫が集結しており、遥か上空では稲荷を憑依させた箒が宵闇を抜いている。

「で、どうするのますたー?」

「どうもしねぇ、このまま放置」

と、話していれば無論気付かれる訳だ。

「ん?橙…?」

「……猫又…?」

「俺の式神の橙だ」

「どうも」

ついでなので真上を指差す。

「あと、俺の彼女」

二人が見上げた先には刀を構えた箒。

その後で小星娘々は周囲を見渡して舌打ちした。

「ああ、くそっ。負けだ負け。これじゃ敵いっこないじゃないか」

「そういう訳だ小星娘々。それにだ、俺が人を食うときは、食われる奴はどうせどこぞの工作員だ。鈴に手は出さんさ」

「……………誓うか?」

「悪魔の契約書を使ってもいい。同じ効果を発揮する魔法を知っている」












そうして俺と奏は小星娘々の魔法演算領域を使って縛られた。

それぞれ誓った誓約は以下の通りだ。

『ユートピア・クイーンパラドクス・グリップアンドブレイクダウンは敵以外を喰らわない』

『織斑奏は織斑一夏以外から吸血しない』

広義においては悪魔となる俺達はこの契約を遵守する他無い。

俺達は晴れて名実共に無害となったのだった。

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