ゲーム鑑賞
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士か……スピードはどちらも互角と言ったところか。『青ざめた馬』を手なずける実力は確かなものだろうな」
そう評している間にも試合は始まっている。私の『眼』で何とか追えるほどの速度での剣戟の応酬。多少鍛えた程度の戦士では、位置すらわからないであろう超高速の剣舞。
……私がやるとすれば、動かずにカウンターを狙うのが最善手だろう。見切れはするが、通常状態でついていけるほどの身体能力がないなら、後の先を狙うのが最善手。
しかし、あのフールカスという騎士もよくやる。木場祐斗の聖魔剣による足場破壊からの雷の奇襲を凌ぎ、逆に超高速での幻影で木場祐斗に攻撃を加えていく。
『……初手からあまり勢いよく手の内を見せるのは嫌だったんだけどね……。どうやら、出し惜しみしていたら必要以上の体力を失いそうだ。ゼノヴィアの事を言えないな』
聖魔剣を消滅させた木場祐斗が、聖剣を作り出し手にする。
何かやりとりをした後、静かな呟きが会場を震わせる
『――禁手化』
その言葉が終わると同時に、甲冑姿の異形が創り出され、地面から生えてきた聖剣の刃を手に取っていく。
……『双覇の聖魔剣』ではない。あれは、おそらく
「……聖剣創造の亜種禁手かな?なんとなく、曹操の『居士宝』に似てるね」
「ああ、だからこそ興味深い…次会うときはぜひ体感したいものだな」
話しているうちに、第一試合は終わりを告げた。
……あの騎士団に私が対応するなら、あれでまとめて消すのが手っ取り早いだろう。
◆◇◆◇
第二試合は特に面白いものもなかった。バアル眷属の騎士は言わせてもらうなら「器用貧乏」だろう、くらいだろうか。
さて、三試合目なんだけど……赤龍帝が出るのかな
場所は花畑の様だ。さて、あのバアルの『僧侶』はどんな風に赤龍帝を相手に戦うのか……初手は魔力で近づかせないようにしている。まあ、赤龍帝は禁手になるまでタイムラグがあるから、そこを狙うのは定石なんだろうけど。
あ、赤龍帝が禁手化した……と思った瞬間、なぜか急に視界が塞がれる。
「曹操?見えないんだけど」
「君は見なくていい。というか見るな」
「いや、見ないと対策立てられない」
「見なくていい。こら、暴れるな!」
曹操は寝転がっていた私に後ろから伸し掛かって目を塞いでいる。体勢が体勢だけに、手を外すのも時間がかかる。というか実質無理に近い。
だから曹操をとりあえず上から降り落とそうともがいているのだけど、重心の取り方が巧みなのかなかなか落ちてくれない。
ばたばたと物音がしているからそのうちブリギッド入ってきそう…外まで聞こえてないといいのだ
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