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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
デート 後編
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えず、こっち行ってみるか?」
 
「ん、いいぞ」
 
 十香は、もう歩いているだけで楽しいというような顔を作りながら首肯してきた。
 
「さて、では行くかシドー」
 
「お、おう・・・」
 
 士道は、ぎこちない様子で、左手の道を歩いていった。

?

大通りを抜けた先にあるショッピングモール内のランジェリーショップ。 女性ばかりがたむろする中で暁夜は一人、試着室の前にある椅子に座り居心地悪そうに視線を床に向けていた。といのも、ランジェリーショップというのは女性の下着類が売られている。 男にとっては縁のない場所だ。恐らく、カップルだとしても、恥ずかしくて入りずらいのが当然の気持ちだ。勿論、暁夜だって同じだ。カップルではないが、傍から見ればカップルに見られるかもしれないが、それでも入るのは躊躇う。しかし、デート相手が折紙だったのが運の尽きだろう。

因みに、当の彼女は、暁夜の前にある試着室で、自分で選んだ下着を試着している。この数分前に、折紙に試着室に引きずり込まれそうになったのはトラウマにしかならなかった。

(・・・早く帰りたい)

未だに周囲から刺さってくる好意的な視線が痛い。 暁夜は好意的な視線があまり好きではない。特に初対面の人だ。仲良くもなく、関わったこともないのに顔だけで人を判断し、好意的な視線を送ってくる。上部だけでしか見ない人は『精霊』の次に嫌っている。ただ、折紙の場合は、自分のことを知り尽くした上で、好意を送ってくるため、不快にならない。それに、暁夜も折紙と関わってから好きになった。 当初は綺麗な女の子だなぁ。としか思っていなかったが、関わり始めてから、色々と折紙のことを知っていき、惚れた。

(あー、早く終わって帰りてぇー!)

と、心の中で叫んだのと同時に、ズボンのポケットに入れていた携帯から、着信がきたことを伝えるメロディが鳴った。 暁夜は携帯を取り出し、画面を見ると、『燎子さん』と映し出されていた。 暁夜は軽く操作して、耳にあてがう。

「暁夜ですけど、なにか分かったんですか? 燎子さん」

『ええ、あなたの言う通り、あの少年の隣にいたのは『精霊』だったわ。 存在一致率98・5パーセント。 流石に、他人の空似や偶然とかで説明できるレベルじゃない』

「って事は、上から討滅許可は?」

『残念だけど出てないわ。お偉方が協議中なんでしょ』

「そう、すか」

落胆する訳でもなく安堵したわけでもなく、呆れた様子で返事を返す。いま現在、暁夜には対精霊武装がなく、ましてや『プリンセス(十香)』の居場所もわからない。多少は精霊の力を使用可能だが、本物の精霊である十香に勝てる程の力はない。もって三分。

「所で観測機の方で精霊の居場所は分かるんですよね?」

『ええ
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