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デート・ア・ライブ〜崇宮暁夜の物語〜
デート 後編
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コードを小声で告げ、

「観測機を一つ、回してくれ」

そうお願いして、通話を切る。

「よし、折紙ん所に帰るか。なにか分かれば連絡来るだろうし」

二人分の飲み物の内、自分用のサイダーのペットボトルキャップを外し、微かに渇いた喉を潤してから隠れていた建物から出て、アクセサリーショップへと向かった。 その際に、士道達の後ろをついていくのはあちらが気づいた時にめんどくさいと考え、西洋風のお城方面へと歩くことにする。本当の理由は、西洋風のお城がどんな所なのか見てみたいという好奇心がくすぐられたからとは恥ずかしくて口に出して言えないが。サイダーを飲みながらトボトボとのんびり歩いて近づき、看板に目をやる。

その瞬間−−

「ぶふぅぅぅぅぅぅッ!?」

思い切り口に含んでいたサイダーを吐き出した。看板を見て吹き出すなんて失礼かと思われるかもしれないが、仕方の無いことである。 何故なら、その看板には−−

『ドリームランド』

と、書かれていたからだ。その名前は折紙が行きたいと言っていたラブホだった。 確かに場所も名前も知らないはずだ。というか折紙はどうしてこの場所を知っていたのか今度問いただした方がいいのかもしれないと暁夜は一人思った。

「早めにドリームランド見つけといてよかったぁ。 これでここの道は行かないように誘導すればこっちのもんだな」

暁夜は、良かった良かった。と胸をなで下ろして、口元を拭い、今度こそアクセサリーショップに向かった。

数十分後。

「待たせて悪い、折紙」

アクセサリーショップの自動ドアの左側の壁にもたれ掛かり、片手に紙袋を携えた折紙に謝罪の声をかける。

「問題ない。私もちょうど買い物を終えたとこ」

そう言って、紙袋から二つのアクセサリーを出す。 それは、二つが揃って初めて形をとるハート型のアクセサリー。 折紙はその片方を暁夜に差し出す。

「わざわざ俺の分まで買ったのか? 別に気を使わなくても・・・」

「違う。これはデート記念のプレゼント。 後は暁夜からお返しのプレゼントを貰うだけ」

「あー要するにお前も買えって事か。そのアクセ何円したん? 一応、お金も返しとくし」

暁夜は、折紙から片方のアクセサリーを受け取り、財布を取り出し、尋ねる。 それに対し、折紙は首を横に振って、

「お金はいらない。その代わりに、キスして」

そう告げた。

「キス? キスって、魚の?」

「違う。ベーゼまたは、接吻のこと」

「・・・拒否します。お前には、キスではなく、他のものを送ります」

「それは・・・子だn−−」

「違うからな!? そんなお前が考えてるような卑猥なワードじゃねえからな!?」

折紙の言葉を遮り、暁夜は叫んだ。油
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