165 漂流
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は悪くない」
熊谷は丁寧に説明するように言った。
「何言ってんのよっ!あんた達が道路の真ん中でキャッチボールしてるからでしょっ!こっちは下手したら当たりそうになったのよっ!!」
「は!?俺達のボールをテメエの犬が加えるとか汚え事したのが行けねえんだよ!ウエッ!!」
「そんなの洗えばいいじゃん!!」
「は!?じゃあ、テメエが洗え!」
熊谷はボールを見つけて拾うと、みきえやみどり、城ヶ崎がいる位置に投げつけた。そしてみどりの頭に当たる。
「ウエッヘッヘッヘ!!」
「ぶはははは!!」
みどりにボールがぶつかった事に小倉と熊谷は爆笑した。
「あんた・・・!!」
みきえは熊谷に近づこうとした。
「あ、近づいたな!」
熊谷はタロを川へと思い切り投げ飛ばした。
「タ、タローーー!!!」
たかしは叫んだ。タロは川に入った。
「ナイススロー、熊谷!!」
「熊谷、小倉・・・!!」
堀は二人を呼び捨てした。そして掴んでいる小倉から手を離すと、小倉の頬を平手打ちした。ベスが熊谷の手首に噛みついた。そして堀は熊谷の所へかい、彼にも思い切り平手打ちした。
「タロ、タローーー!!」
たかしは川に溺れているタロを追いかけた。その時、堀も河川敷へと降り、マフラーとコートを脱ぎ捨て、さらにその下に着ていたカーディガンも脱いで川へと飛び込んだ。川は冷たいが堀はタロの元へ近づこうと必死に泳いだ。
「堀さーん!!」
「こずえ!!」
藤木もみきえもみどりも堀を心配した。小倉がしがみついている藤木を振り払った。
「ウエッ、テメエもぶっ飛ばしてやるぜ!!」
小倉が藤木を蹴り飛ばした。
「藤木っ!!」
城ヶ崎が近づくも、藤木は止めた。
「ぼ、僕の事はどうでもいい!!とにかく堀さんを追いかけてくれ!!」
「え、でも藤木さんを見捨てるなんてできません!」
「堀さんがどうなってもいいのかい!?」
「ウエッ、何ごちゃごちゃ言ってやがる、電信柱!!」
小倉は藤木を蹴った。その時、警察官が二名現れた。ベスが熊谷の手首を離し、助けを求めた。
「君達、そんなところで何喧嘩しているんだ!?」
「ゲッ!警察だ!」
「おっ、お巡りさんっ、この二人が道路の真ん中でキャッチボールしていてっ、私達にボールが当たりそうになってっ、それで私の犬が加えたら汚いって文句言ってっ、それで私達に暴力ふるってっ、友達の犬を川に投げ捨てたんですっ!」
「なんだって!?」
「だからこいつらが悪いんですよ!!」
「だからって道路の真ん中でキャッチボールしてしかも人の犬を川に捨てるなんてやっていいのか!?」
「う・・・」
「君達、どこの学校かね!?」
「この方達は江尻小学校です!そして私もで、このお二方は・・・」
「僕とこの子は入江小学校です!」
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