暁 〜小説投稿サイト〜
僕のヒーローアカデミア〜言霊使いはヒーロー嫌い〜
一位を狙え! 障害物競争!!
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ィー!! すげぇな!! 1抜けだ! あれだな、もうなんか・・・ズリぃな!!』

『馬鹿、よく見ろ。一抜けは緋奈だ』

『は? いやいや、一位はとどろ・・・ってマジで桜兎だァァァ!! え、何、なんでアイツ羽生えてんの? ってか(はえ)ぇぇ!!』

相澤の声に、プレゼント・マイクがカメラで捉えた光景を見て叫んだ。それは無理もない。現在の緋奈は、背中から翼を生やし、全身に風を纏っている状態だ。風の放出を調整し、加速しているのだ。

「ハッハッハ!! 轟君が謝らないってなら、一位とって土下座しろって命令してやる!!」

やけくそ気味に叫びながら、くだらないことを決意する緋奈は、ドンドンと轟達を突き放していく。 暫く飛んでいると、風の効果が消え、加速が止まる。

「・・・もう一度『風』使お」

再び個性を使用し、加速する。因みに、

『第二関門【ザ・フォール】・・!! まさかの完・全・無・視!? フライのままゴーイングなんてありかよ!? 見せ場見せてくれよ、ボーイ!!』

プレゼント・マイクがそんなことを嘆いているが、緋奈にとってはどうでもいい。 勝てればそれでいい。観客が盛り上がらないって?知りませんよ、そんな事。

「結局、結果が全て!!」

『確かにそうだけどォオ!? せっかくの体育祭なんだしよ、少しは楽しもーぜ、ボーイ!!』

なんか可哀想に思えてきてしまった。 やれやれ、と緋奈は溜息をつき、

「ここ抜けたら、降りますよ」

第二関門はそのままスルーする。そして、突破した後、地面に降りる。もちろん、翼は消していない。

「んじゃ、ここから走ろうかな」

緋奈がそう言って走り始めると、

「待ちやがれぇぇぇ! 白黒野郎!!」

「追いついたぞ、桜兎」

背後から爆豪と轟の声が聞こえた。どうやら、緋奈が飛んでいる間に、少し遅れて第二関門に挑んでいたらしい。

「待ってって言われて待つ人いないから!!って爆豪君怖いんだけど!?」

ヒィー!と悲鳴をあげながら、風を足に纏わせ、駆けていく緋奈。 その後ろを爆豪達が追いかけてくる。

「あーもう! 来ないでよ!」

と、緋奈が風を足裏から放出、空に向かって飛んだ瞬間、地面が爆発した。灰色の煙が黙々と立ち込める。その現象に、爆豪達は一瞬、驚く。 そんな彼らに説明するように、

『早くも最終関門!! かくしてその実態は−−・・・一面地雷原!!怒りのアフガンだ!!っていうか、まぁた空飛んだなぁ!ボーイ!!』

プレゼント・マイクが緋奈に向かって、話が違うじゃんと叫んでくる。 しかし、仕方ない。アクシデントだから、仕方がない。

「だから行かせねぇって言ってんだろうがっ! 白黒野郎!!」

「逃がすか!」


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