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僕のヒーローアカデミア〜言霊使いはヒーロー嫌い〜
屋内対人戦
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レベルは六段階で、最初は軽く小突かれるほどの痛みで済むようですが、六段階目は失神するほどの痛みを伴うとのことですわ」

「という事は、三~四段階目でもかなりの痛みを伴うってことだな?」

二度目の質問に、八百万は首肯した。

「それで弱点というのは?」

「弱点はないですわ。 ただ、頭痛が起きるタイミングに一瞬ですが動きが鈍ります。その隙を狙うしか緋奈さんを倒せるチャンスはありませんわ」

「時間にするとどれくらいだ?」

「・・・3秒」

それはあまりにも短すぎる隙。だがその隙を狙わなければ、緋奈には勝てない。轟は、やるしかねえか。と胸中で呟いた。

「葉隠の方は脅威にはならなねぇ。二人で桜兎を倒すぞ」

「は、はい!」

轟と八百万はそう作戦を立てて、ビルの階段を上がっていく。

戦闘訓練終了までの残り時間、後9分。

?

「うわーうわー! 緋奈ちゃんよく避けたよねー! 」

「だよなー! よく避けたよな緋奈!普段やる気ないくせに!」

数分前の緋奈による轟の発動させた氷結をたやすく防いだ光景に芦戸と切島は興奮気味に感想を零す。今、モニターに映っているのは、葉隠を肩車した緋奈が部屋に置かれている木箱に立っている姿。 そしてもうひとつのモニターには、轟と八百万が4階に向かって階段を上っている姿。

(緋奈少年か。入試試験で見てはいたが、強力な個性だ。ただ、あの二人の息子にしては何かが違う。 ヒーローに必要な『何か』が足りない)

成績簿を手にオールマイトは胸中で呟いた。

「・・・残り7分か」

ストップウォッチを見て、

「2チーム共、残り7分だ! 時間いっぱい頑張りたまえ!」

ビル内で訓練中の緋奈、葉隠、轟、八百万の四人の小型無線にそう声をかけた。

『了解で〜す!』

『は〜い!』

『分かった』

『わかりました』

各々がそれぞれ返答する。 それを聞いた後、オールマイトは、

「うむ! いい返事だ!」

満足げに頷いた。

そしてその掛け合いの間に、ビル内での戦況が変わった。

「オールマイト! 轟君と八百万さんが核兵器のある部屋に辿り着きました!」

と、出久がモニターを指さして叫んだ。その言葉に全員がモニターに視線を戻す。

そこでは、4階の核兵器(ハリボテ)が置かれた部屋の前に辿り着いた轟と八百万の姿があった。

?

扉の前。一度氷結させていたため、ドアノブが凍りつき、開けることが出来ない。その為、八百万の個性で巨大なハンマーを作り、凍りついた扉を破壊する。

バゴッ!

と破砕音が鳴り、扉が吹き飛んだ。

「よし、行くぞ!」

「ええ!」

轟と八百万はすぐさま扉が破壊された部
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