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僕のヒーローアカデミア〜言霊使いはヒーロー嫌い〜
屋内対人戦
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ちゃん! ちょっと失礼!」

「え? ちょ、嘘でしょ!? 緋奈ちゃん!」

「いいから早く乗って!」

「う、うん!」

慌てふためく葉隠にそうお願いして、緋奈は肩車体勢に入る。 葉隠は、んしょ、と緋奈の両肩に座る。 それを確認した緋奈は葉隠が落ちないように支えながら立ち上がる。柔らかい太股が直に掌などに伝わりなんというかイケナイコトをしている気になってしまうが、今はそんなこと言っていられない。

「何とか、氷は防げれたし、こっちも攻めようかな? (ヴィラン)なりのやり方で!」

緋奈はそう叫んで、扉を蹴破った。そして、恐らく、階段を上ってきているであろう轟の元へと向かった。

?

凍りついた4階立てビルの1階入口。

白のカッターシャツに白のズボンというシンプルな戦闘服に白のブーツ。 背中には背負うような形で板状のアーマーのようなものがついている。また、左半身が氷で覆われたかのようなアーマーを覆っている轟焦凍は、壁に当てていた右手を離し、先程、爆発音のした天井の方を見上げ、

「防がれたか。 さすが、成績トップ。 そう、簡単に負けてくれないか」

動揺することなく、呟いた。

(となれば、一人じゃ攻略は無理か)

轟はそう考え、外で待機させている八百万に声をかける。

「・・・おい、八百万。 お前の個性はなんだ?」

「わ、私のですか?」

「あぁ、そうだ。 出来れば手短に頼む」

轟は時間を気にしながら、八百万に声をかける。

「わ、分かりました。私の個性・・・」

そう言って、八百万は個性の説明を始めた。


個性【創造】。

あらゆる物を自分の体内(脂肪)で創り出し、取り出す事が出来る能力。

創り出せる物は衣服、ネット、絶縁シート、刀剣など多岐に渡り、物体の分子構造まで把握する彼女の膨大な知識量がそれを可能にしている。

ただし、生物は創ることが出来ない。

「というわけですわ」

「そうか。因みに俺の個性は【半冷半燃】。左で凍らし、右で燃やすことが出来る」

轟は交互に氷、炎と出して説明する。

「恐らくだが、俺一人じゃどうすることも出来ない。それにどうやら、お前は桜兎と知り合いみたいだし、あいつの個性に弱点も分かるだろ?」

「ええ、緋奈さんの個性は【言霊】。 言葉にした事象を現実に表す事が出来る強力な個性であり、大きなリスクを伴う個性でもありますわ」

「・・・大きなリスク?」

轟の問いかけに、八百万は頷く。

「彼女の個性は使用する度に、頭痛が起こります」

「・・・頭痛? それのどこが大きなリスクなんだ?」

「ただの頭痛じゃありませんわ。彼女が【言霊】を五回使う度に頭痛のレベルがあがります。その
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