Knight's & Magic & Carrier 5
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まま維持し続けなければなりません。正確に言えば前を走り続ける必要がありますね」
何処か念を押すようにエレオノーラが語っているが、それもクシェペルカ侵攻軍が近づいたことで途切れる。エレオノーラが外部拡声器のスイッチを入れる。
「古臭い黴の生えた野蛮人達に告げる。力で何かを成そうとする者は、力以外に気を配らなかった時点でより大きな力によって潰されるということをここに証明します。フレメヴィーラの民達よ、恐れる必要はありません。我々は友のおかげで新たな剣とそして翼を得ました。魔獣番と罵る相手から技術を奪い、劣化品しか作れない野蛮人に今こそ鉄槌を下します!!これが新たなフレメヴィーラが踏み出す第一歩です!!ザメル隊、撃て!!」
エレオノーラの命令と同時に3機のザメルからダインスレイブが放たれ、3隻の飛行船が墜落していく。クシェペルカ軍が呆然としている間に次弾装填が済み、第2射が放たれ、さらに3隻が沈む。
「全軍、特機を中心に突撃!!」
グルンガストとイカルガを先頭に、鹵獲した飛行船の船体に強引に固定されたガンタンクの上半身の法撃の援護を受けたレーヴァンティア部隊が斬り掛かって行く。この時点で大勢は決した。細かい指示を出さなくても流れに乗るだけで押し切れる。
「さて、私達も行きましょう」
「おう、自由に行け。こっちで勝手に合わせる」
エレオノーラの操縦に合わせて源素浮揚器とマギスラスタを調整して敵旗艦に突撃する。艦首の幻晶騎士をエリアルスパークで串刺しにして航行不能に追い込んでから甲板に降り立つ。そこでエレオノーラは再び外部拡声器のスイッチを入れる。ただし、音量は下げてだ。先程のように国民に聞かれる訳にはいかないからな。
「そこにいるのでしょう、クリストバル。お礼参りに来てあげたわ。貴方達は絶対に起こしちゃいけない怪物達を起こしてしまったわ。クシェペルカは滅びの運命を迎える。これは確定事項。あとは、どれだけ晩節を汚さずにいられるか。好きにさせてあげるわ」
「巫山戯るな!!一度は無様に逃げ出すしかなかった女が!!魔獣番共に股を開いて助けを求めでもしたのか」
甲板の一部が開き、そこから黒騎士と異なる白銀の機体が姿を現す。皇族専用機といったところだろう。つまりはクリストバルが乗っているのだろう。
「貴方達野蛮人と違って彼らは紳士よ。いえ、変態という名の紳士かしら?自分の欲望に忠実だから。でも、その中に怪物が2匹潜んで、いたかしら?全面に立っていた気がするから潜んでは居なかったわね」
「何を分けの分からんことを!!」
「眼の前の現実を受け入れなさい。2匹の怪物によって眼の前の現実が起こっている。自慢の飛行船をこれだけ鹵獲し、修復して戦力化でき、一撃で落とせる兵器を製造でき、幻晶騎士を空に飛ばすこ
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