Knight's & Magic & Carrier 5
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んどん上げて慣れろよ」
人手が足りない。エルももう少し騎士団の運営に手を出して欲しい。学生上がりばかりの弱点がもろに出ている。なまじオレが運営できてしまったのが問題か。ああ、人手が欲しい。養父上に来ていただく事ができれば良いのだが、胃が保たねえだろうな。やっぱりエルにもう少し騎士団の運営に関わってもらうしかないな。
「王都か、何もかもが懐かしい」
「半年も経ってないけどな。城壁なんかは修理中か。手際が悪いな」
オレたちは戦力を整えた状態で旧都デルヴァンクールに迫っている。クシェペルカは中部地方が最も戦略的、経済的に重要な土地となっている。ここを取り返せば復興が一気に進む。逆侵攻に必要な戦力の供給源にもなる。資源は向こうが勝手に用意してくれている。それらを利用してレーヴァンティアの生産工房だけでなく、飛行船の生産工房も造る。
クシェペルカには飛行船の生産を一手に任せたい。幻晶騎士はフレメヴィーラでと住み分けることで友好国としてやっていける。というより手が足りん。オレはクシェペルカで好き勝手してエルがフレメヴィーラで好き勝手する。そういう棲み分けが必要になってきている。
そして現在、グリッターファルセイバーにエレオノーラと共に搭乗している。演算機の調整も間に合っていないために二人乗りになっているのだが、イサドラは結局トラウマになっていてグリッターファルセイバーに搭乗出来ない。仕方なくトールギスをアディに貸し、キッドはツールボックスに乗り、オレがグリッターファルセイバーのコパイとして乗り込むことになった。
『副団長、敵の数が判明しました』
「どれ位だ」
『飛行船が13、その内一隻が他の倍ぐらいあります。幻晶騎士は200ほど。所々レスヴァントで数は中隊規模です』
「飛行船の中に6機格納されているとしてこちらの1.5倍か。特殊砲戦機ザメル各機に通達、旗艦はこちらで鹵獲する。他の飛行船は任せると。準備ができたら知らせろ」
『了解です』
「ザメル?」
「簡単に言うなら移動砲台だ。ガンタンクを弄って応急的に作成したダインスレイブ発射機だ。飛行船対策として用意した物だ。3機用意したから余裕だろう。今回は速攻である必要がある。手こずる訳にはいかない」
「民への希望と資源のためにですね」
「そうだ。手こずったりすれば民意が厭戦気味になる。そうなると逆侵攻ができなくなる。それでは駄目だ。国盗りには敵国民以外が一致団結、最低限方向性だけは同じに揃えて置かなければならない。ついでにこの戦争で貴族がいい感じに削られた。このまま中央集権に移行も視野にいれることが出来ている。そのために王家の力を見せつけなくてはならない」
「ええ、そうですね。王家の力を見せつけ、その
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ