Knight's & Magic & Carrier 5
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なんて、嫌になるわ。だけど、思い出せた。もう無様な姿は見せません。改めて、力を貸していただけますか」
「オレ個人の力なら無利子無担保無期限で貸してやるよ。なんだかんだで気に入ってるからな。我がスパナにかけて誓おう」
「剣ではなくスパナですか。トールらしい」
「騎士はおまけだよ。本来オレは開発の人間なの。騎士の適性も高いから騎士をやっているだけだ」
「並の騎士より強いくせに」
「まあな。いい加減騎士は引退したいんだけどな。地味に指揮が取れる奴が少ないのが痛い。小隊を任せれるやつは居ても中隊規模となると数人、ただし騎操士以外にも回さないといけないから大幅な増員がない限り2個中隊に特機戦力しか持てないんだよな。実験小隊に教導隊とかも作りたいし、そもそもエルとオレも中隊を持てと上から言われてるんだよ」
いい加減、夢が叶いそうな技術が溜まってきたんだから余計なことはしたくないんだよ。
闇に紛れてジャロウデクの飛空船と黒騎士が迫ってきているが、レーダーで丸見えだ。開戦はエレオノーラの宣言とファルブレイズと照明弾だと通達されているために遥か上空で待機している。ヒーターのおかげで凍えずに済んでいるが、機体には霜が降りている。白と所々紫でカラーリングされた予備機であったカルディトーレあらため、トールギスFのコックピットで今か今かと腕を組んで待っているのだ。
「何度も言うが、限界そうならレバーを離せよ。叫ぶのは別にいいが、暴れたりもしないように」
トールギスFにはオレ以外にもイサドラが搭乗している。ファルセイバーのグリッターパーツは完成しているが、飛行経験のないイサドラでは持て余すのは分かりきっている。だから予備席を用意してリミッターを設けたトールギスFに搭乗することで感覚だけでも覚えてもらう。
グリッターファルセイバーには多少の自己再生術式の搭載にも成功しているため、まっすぐ突っ込んでズドンとブチかますことになるだろう。そのためには度胸と強靭な身体能力が必要になる。エレオノーラは試乗の際に搭乗して慣れてもらった。それどころか自分で操縦も行った。まっすぐ突っ込むだけなら既に問題ない。さすがにオレのように自由自在とまでは言えない。
「分かっています。それよりも本当に大丈夫なのですよね?」
「大丈夫だ。敵の旗艦じゃなければリミッターが付いた状態でもぶち抜ける」
正面からは貫けなくても上空から重力を加えれば飛空船を貫くことは出来る。リミッターが無ければ正面からでも貫くことが出来る。本体に2基、ウィング部に2基、ランスに1基の合計5基もの魔力転換炉を搭載した初期型イカルガよりも化物な仕様になっている。
ちなみに現在のイカルガはver1.1.8だったりする。ガッチガチに組んだせいで
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