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ユキアンのネタ倉庫
Knight's & Magic & Carrier 5
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は降伏したか。捕虜は全てここに連行して本隊と同じように扱え」

「南はゲリラ化ですか。幻晶甲冑に慣れた部隊を3、いえ4個中隊を送りなさい。降伏条件は多少手厳しい物を用意しておきます。現場の判断で重くしても構いません」

「物資の再分配を急げ。無理な摘発で村が逃散しても困る」

「国庫開いて構いません。放出しても構わない宝石類は売りに出して構いません。物資を集めて分配する。強攻型ガンタンク、ツェンドルブも貸し出してもらえてるからガンガン走らせて」

「その資材は造船所に。そっちはヴィンゴールヴに、それは倉庫だ」

「挨拶に回す時間はないわ。行動で示せと伝えなさい。それで協力しないのならその程度の価値しかない存在よ。気にする必要はないわ」

次々に指示を出して2週間ほどでようやく落ち着いた所でふと思う。クシェペルカの外に出してはまずいような情報に目を通すどころか国政にもろに手を出しているような。まずい、まともに寝ていないから判断できない。

女王とは言え、女性にこんな修羅場を経験させる訳にはいかないとエレオノーラはちゃんと寝かせていたが、向こうもフラフラだ。クリストバルのバカ野郎、クシェペルカの政策のほとんどを一度にジャロウデクの物にしたせいであちこちで不都合が生じている。それを少しずつクシェペルカの物に戻していかなければならない。

それでも税率なんかは一気に軽くしておかなければならない。国庫を開いて公共事業も増やした。稼いだ金は集められていた物資を買って消費し、戻ってきた金を次の事業に注ぎ込む。それの繰り返しだ。

駄目だ、これ以上は限界だ。寝る。椅子に体を預けると一瞬で意識が落ちる。



ゆっくりと意識が浮き上がってくる。微睡みに身を任せてもう一度深い所に潜るか、はたまたこの後の地獄を少しでも楽にするために起き上がるかを悩み、起き上がろうとして左腕、というか、身体の左半分の違和感に思考が停止する。左半身に柔らかい何かが纏わりついている。柔らかいだけでなく硬い部分とかもあって、温かい。あと、いつの間にか全裸にされている。

よし、寝よう。今は起きるタイミングではない。再び意識を沈める。外堀をガンガン埋められてる気がするが、気にしない方向で。



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