第三章
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「そうだな、やけに安らかだ」
「心臓を一突きにされただけだからか」
「それで死ねたからだろうか」
実に安らかに微笑んで死んでいるアイギストスの顔を見て言うのだった。
「それにしても穏やか過ぎる」
「まるで最後にこれ以上はないまでにいいことがあった様だ」
「そこまで安らかで穏やかな笑顔だ」
「不思議な顔だ」
「殺された筈なのに」
誰もがいぶかしむのだった、アイギストスの死に顔を見て。だがアイギストスはその顔で葬られた。悪も罪も消え去ったかの様に。
アイギストス 完
2018・3・15
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