第2章 項羽と劉邦、あと田忠 〜虞兮虞兮、奈若何〜
第4話 祖国は貴様を裏切った!
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
@月?日
勢いに乗る周文をあっさりと降した。
章邯の統率は、初陣とは思えぬほど冴えわたっていた。兵たちも命が助かり、国を救うとあって、士気も高い。
俺も先陣を切って、周文と一騎打ちを挑み、見事打ち取った。武力7と武力10の差はでかい。
うん、パーフェクト。
★月&日
来た、見た、勝った!
%月◎日
連戦連勝の日々が続いている。まだまだ、敵は多いとあって、気のゆるみも見られない。いい傾向だ。
無論、ただの囚人軍なら、ここまでの成果は上げられない。理由は、組織のトップとミドルが優秀だからだ。
トップである章邯と俺の能力値は、ほぼ最高レベルといっていい。
次に、ミドルレベルの能力値が高いのはなぜか。それは、俺のチートスキル "鑑定" のお陰である。
鑑定眼で、元囚人たちの能力を参照し、適材適所に割り当てたのだ。
まずは、忠義の高いものを選び、その中から選抜した。
統率の高いものを隊長に、武力の高いものを精鋭部隊として集中運用できるようにした。
知力の高いものを幕僚に、政治の高いものを交渉役にした。
忠義が低いが能力の高いものは、傍において目が届く範囲で運用する。
章邯もこの割り振り作業を手伝ったのだが、彼女の洞察力もなかなかのものだった。
たとえ俺がいなくとも抜擢人事で、精強な軍にしていただろうな。
いずれにせよ、ただの囚人軍は秦の正規軍に産まれ変わったのだ!
△月$日
勝ち戦だからと調子に乗ったのか、咸陽から援軍がよこされた。
司馬欣と董翳の二人だった。
能力値を鑑定した結果がこちら。
司馬欣
政治7 知略6 統率6 武力4 魅力5 忠義5
董翳
政治3 知略4 統率6 武力6 魅力6 忠義4
俺や章邯に比べれば随分見劣りするが、十分に使えるといってよい。使い方を間違わなければ、いい戦力になるだろう。
&月☆日
ついに反乱軍の根拠地である陳を攻め落としたぞ!
陳勝と呉広は死んだ。反乱が収まるといいのだが……。
%月@日
いまだ反乱は収まる気配がない。特に、楚が危険だ。
楚王を擁立した項梁というやつが曲者だった。
そこで一計を案じ、大いに打ち破った。
連戦連勝だった項梁軍にわざと負けたふりをして、油断しところを夜襲で一掃した。
今のところ順調なのだが、嫌な予感がするんだよね。
●月#日
鉅鹿という大城塞を攻め落とした。かなりの難敵だった。良く落とせたものだ。
だが、破竹の勢いで楚の軍勢が迫っていると聞いて、籠城の準備をしていた。
将の名は、項羽というらしい。秦の都市を攻め落としては、略奪の限りを尽くしている。苛烈な性格のようだ。
#月%日
周囲の反
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ