トラブルは大抵こっちからじゃなくてあっちから持ち込んでくる
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『侍の国』
この国がそう呼ばれたのは今は昔。東京に舞い降りた異人『天人』の台頭によって、今では天人がふんぞり返って歩く国に変わり果ててしまった。
そしてその東京にある町『かぶき町』。その町の大通りには、とある3人組と1匹が歩いていた。
「いや〜今回はなかなか大仕事だったなぁ」
前の話で紹介した『坂田銀時』。
「まったくネ、まさかあの場面であんな事が起こるなんて思いもよらなかったアル。ねー定春」
「ワン!」
『神楽』そして彼女が跨っているのは、ヒグマ並の巨体を持つ、真っ白な毛並みが特徴の超巨大犬の『定春』。万事屋のマスコットにして神楽のペットである。
「でもその分、報酬を弾んでもらったんですから、よかったじゃないですか」
前の話で色々あって自己紹介出来なかったが神楽と同じく万事屋の従業員で、特に特徴も無く地味で眼鏡な少年『志村新八』。
「オイィィィ! やっと紹介してもらえると思ったらなんか僕の紹介だけおざなりすぎるんだけどォォ!」
「しょうがないヨ、所詮新八はただの眼鏡アル。描写があるだけ感謝するがいいネ」
「それもう人間じゃねェだろォ! 違うからね! 新八はちゃんとした人間だからね!」
因みに、彼のツッコミのセンスは群を抜いており、東京一番のツッコミ使いである。
「うーしテメェら、帰ったら今日はたんまり頂いた金でウマイもんでも食いにいくかァ」
「キャッホウ! マジでか銀ちゃん! 久々に卵かけご飯をお腹いっぱい食べられるネ!」
見かけによらず大食漢である神楽は大ハシャぎである。対して新八は、若干不服そうに声を漏らす。
「ご飯もいいですけど、ちゃんと溜まった家賃と僕らへの給料も払ってくださいよ」
「へいへい、わーってるよォ」
ひらひらと右手を振りながら適当な返事で答える銀時。そんな銀時の態度に新八はこいつ払う気ねーなと思いながら額に血管を浮き上がらせながら呟いた。
そんな会話をしている間に、一行はかぶき町の一角にあるスナック『お登勢』の2階に立つ『万事屋銀ちゃん』へと帰ろうとした時
お登勢の前でかぶき町では見かけないメイド服の人が立っていた
まるで某シューティングゲームのメイドさん……ただ違うのは胸だけだった
銀時はその人物を知っているらしくちょっと驚愕していた
「銀さん?」
様子が変わった事に気付いたのは新八だが
「すまねぇ……万事屋に戻ってもらってもいいか…」
「わ、分かりました…」
新八は神楽と定春を連れて万事屋に入っていった
それを眺める銀時は万事屋に入ったのを確認した
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