第14話:新体制の幕開けー2
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
めん、ゲオルグくん。 ちょっと待ってね」
そう言って笑いを収めるために深呼吸してから、彼女はゲオルグに話しかけた。
「ごめんねぇ、ゲオルグくん。お義姉さんからゲオルグくんが私のことを体力馬鹿って
言ってたよって聞いたから、ちょっとびっくりさせようと思ったの」
「・・・びっくりはしたな。 焦ったよ」
「だね。 思ったよりゲオルグくんがびっくりしてたから、どうしようって思っちゃった」
なのはは苦笑を浮かべて小さく舌を出して言う。
「・・・怒ってないのか?」
「別に怒ってないよ。 だってこんなことで怒ってたらキリないもん。
結婚する前とか、もっとひどいこと言ってたもんね、ゲオルグくん」
恐る恐る訊くゲオルグに対して、きょとんとした表情で首を傾げながらなのはは答えた。
「ごめん」
「だからもういいって。
それより、おなかすいてるでしょ? 晩御飯食べる?」
「うん」
「じゃあ、着替えておいでよ。 あっためとくから」
「わかった」
ゲオルグはなのはに向かって頷き、2階の寝室へと向かった。
寝室にあるクローゼットから部屋着を取り出したゲオルグは、ベッドに腰を下ろして
大きく息を吐いた。
「怒ってなくてよかった・・・」
そうつぶやくと、ゲオルグはもう一度深くため息をついた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ