第48話
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取った元凶は間接的ではあるが私達”アルノール皇家”も関わっているのだから、むしろ謝罪するのは私達の方だ。」
「その……お義姉様、お義姉様はエリゼさんと親しい様子ですが……お義姉様はどのようにして”アルノール皇家やエレボニア帝国貴族を嫌っている”エリゼさんと親しくなれたのでしょうか?」
「へ…………”アルノール皇家やエレボニア帝国貴族”を嫌っているってどういう事ですか?エリゼさん、普段の寮生活でもエレボニア帝国貴族のゼシカやミュゼとかに対してもあたし達と同じ態度で接していますし、さっきもオリヴァルト殿下やリーゼロッテ殿下に対しても普通に接していましたけど……―――っていうか、エリゼさんも貴族のお嬢様ですよね?なのにどうして、貴族やエレボニア皇家を……」
リィンに謝罪されたオリヴァルト皇子は静かな表情で答え、リーゼロッテ皇女のアルフィンへの質問を聞いたユウナは困惑の表情をし
「ふふっ、別にエリゼはアルノール皇家やエレボニア帝国貴族全てを嫌っているという訳ではないわ。エリゼが嫌っているのはお父様と身分にうるさいエレボニア帝国貴族よ。」
「エレボニアの王様と身分にうるさい貴族達を……?」
「………もしかしてエリゼさんがリーゼアリアさんに対して先程のような態度を取った理由はエリゼさんとリィン教官の父君――――テオ・シュバルツァー男爵閣下がエレボニアの社交界から追放された件が関係しているのですか?」
「ふえ……?リィン教官達のお父さんがエレボニアの社交界から追放されたって、一体どういう事なんですか??」
リーゼロッテ皇女の疑問に苦笑しながら答えたアルフィンの話を聞いたゲルドが首を傾げている中察しがついたクルトのリィン達に対する確認の問いかけを聞いて首を傾げたティータはリィン達を見つめた。
「……そうだな。本当なら俺達の家庭の事情に君達を巻き込むつもりはなかったのだが、巻き込んでしまった以上説明をするべきだな―――――」
クルト達の問いかけに目を伏せて黙って考え込んでいたリィンは目を見開いてオリヴァルト皇子達と共にエリゼがリーゼアリアに対して厳しい態度を取る原因となった事情―――――14年前リィンとエリゼの父親であるテオ・シュバルツァー男爵が雪山に捨てられたリィンを拾って養子にした事でエレボニアの社交界のゴシップの的となり、それ以降エレボニア貴族達の煩わしい言葉に嫌気がさしたシュバルツァー男爵はエレボニアの社交界に姿を現す事はなくなり、またそのゴシップの件を機に今まで交流関係があったリーゼアリアの実家である”クレール子爵家”からも一方的に絶縁された事、そして内戦が終結して”貴族連合軍”が敗北したエレボニア貴族達の立場が弱くなった事で、将来を危ぶんだリーゼアリアの両親がリィンとリーゼアリアを”謝罪”という名目で婚約
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