第48話
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学院専用の”寮”で生活しているのだから、寮生活をしていた貴女なら叔父様達の目を盗んで私達に連絡を取る機会は幾らでもあったはずよ。」
「!!そ、それは………」
エリゼの問いかけに目を見開いたリーゼアリアは言い辛そうな表情をし
「大方叔父様達の言いつけを律儀に守っていたか、何年も連絡を取っていないのだから今更連絡を取るのは気まずいと思っていたのでしょう?――――そして内戦が終結して兄様が内戦と七日戦役で活躍した事で有名になった事で叔父様達からのお許しが出て連絡を寄越した事からして………――――結局貴女の私達に対する絆は”親の許しがないと連絡すら自発的に寄越す事はしない程度”だったものなのでしょう?」
「ぁ………」
「エリゼ!さすがにはそれはリーゼアリアに対して言い過ぎじゃないか!?」
エリゼの正論に反論できないリーゼアリアは呆けた声を出して辛そうな表情で顔を俯かせ、リィンはエリゼに注意をした。
「………―――申し訳ございません。少々頭に血が上っていました。頭を冷やす為に私は先に失礼しますので、兄様達は私の事は気にせず殿下達との会談を続行してください。―――オリヴァルト殿下、リーゼロッテ殿下、それと皆様方。みっともない所をお見せしてしまい、大変失礼しました。―――それではお先に失礼します。」
するとエリゼは静かな表情で謝罪をした後立ち上がってリィン達を見回して頭を下げて謝罪をし、そして部屋から出て行き
「エリゼお姉様!?す、すみません!わたくしはエリゼお姉様を追いかけますでの、わたくしもお先に失礼しますわ!」
「ああ、エリゼの事は頼む!」
エリゼの行動に驚いたセレーネはリィンの言葉を背に受けてエリゼの後を追って部屋を出た。
「……………………」
「アリア…………」
一方二人が出て行った後辛そうな表情で顔を俯かせ続けているリーゼアリアの様子をリーゼロッテ皇女は心配そうな表情で見つめ
「え、えっと………」
「エリゼはリーゼアリアの一体何に対してあんなに怒っているのかしら?」
「ゲ、ゲルドさん。さすがに本人がいる目の前でそれを訊ねるのは……」
「……ちなみに君は何か事情を知っているのか?」
「……まあ、”それなり”には。」
リーゼアリアにかける言葉がないユウナは気まずそうな表情をし、ゲルドの質問を聞いたティータは冷や汗をかいて不安そうな表情でリーゼアリアに視線を向け、クルトに訊ねられたアルティナは静かな表情で答えた。
「……申し訳ございません、オリヴァルト殿下、リーゼロッテ殿下。自分達の家庭の事情に関係のない殿下達にまで、気分を悪くするような所を見せてしまって。」
「いや、エリゼ君がリーゼアリア君に対してあのような態度を
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