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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第665話】
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「こ、これって……」


 美冬がそう呟くと、簪は――。


「お化け屋敷でホラーがほらぁ作戦……!」


 自信満々に告げる簪だったが、ここで美春が一言。


「あ、ヒルトってホラー苦手だからお化け屋敷いかないかも」

「「え!?」」


 ヒルトがホラー苦手なのを知らない面々は思わず美春を見、美冬も――。


「あー、そういえばお兄ちゃんおばけの類いって苦手だったよ。 美冬も嫌いだけどね。 ――そういや、セシリアもソフィーもおばけとか嫌いだって言ってたから多分失敗するかも?」


 立案した簪もまさかヒルトがホラー苦手だとは思わず、目が点になってしまうのだった。

 ドッグパークでは大型犬コーナーにも人が入り、満足そうに三匹は可愛がられていた。


「がう(俺達の時代が来たな)」

「わう(そうっすね、そういやさっきの――じゃなかった、ご主人、何処に行ったんすかねぇ)」

「ばぅ(ご飯食べに行くって)」

「がうぅ……(むぅ……また会えるだろうか)」

「ワフッ(会えますよ、だって我等三匹のご主人っすよ!)」


 勝手にヒルトを主人扱いしている三匹、ドッグパーク内は昼とはいえ賑わいが絶えることはなかった。

 成層圏の先、矛先が地上へと向けられた聖剣エクスカリバー。


「system boot……」


 コアルーム内に響き渡る起動音と機械音声……。


「座標修正、0・4マイナス。 双方向通信シグナル、良好。 ゼロ・カウント地点へと移動開始」


 静かに、輝きを放つ聖剣。

 その切っ先が向けられた先は――日本だった。
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